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IPONWEB JAPAN、DSPとSSPを一度に接続できる「BidSwitch」を日本のRTB広告市場向けに提供開始

2014.9.18

 このたび、株式会社アイピーオンウェブジャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:手塚圭一、以下 IPJ)は、多数の DSP と SSP を一度に接続し、RTB※ 広告取引を効率化する『BidSwitch(ビッドスイッチ)』を、国内の RTB 事業者向けに提供を開始することといたしましたのでお知らせいたします。

近年、RTB 広告の市場規模は、多数の事業者による市場参入を受けて、拡大し続けています。しかしながら、これまで RTB 広告取引を実現するには、買い手である DSP 事業者と売り手である SSP 事業者が相互に契約を交わし、両者のシステムを接続するための開発を行う必要がありました。

一方で、新規事業者と RTB 広告取引を開始するためには、個々に接続を進めていく必要があり、そのたびに直接的・間接的なコストがかさむという現実があります。具体的には、一つの SSP 事業者は国内外の多数の DSP 事業者とそれぞれ、契約条件や技術仕様をすり合わせながら接続し、オーディエンスデータの連携を行って RTB 広告取引を実施しています。今後もさらに接続先数の増加が見込まれるものの、既存の事業者にとって新たな接続先を受け付けなくなることは、メディアの販売機会を失うことに他ならず、費用対効果の問題をはじめ、より困難な課題となりつつあります。

そこで IPJ は、RTB 事業者向けに先進的な広告技術サービスを提供する専業企業として、このような課題を解決することができる BidSwitch を、国内の RTB 事業者向けに提供させていただくこといたしました。

『BidSwitch (ビッドスイッチ)』概要
『BidSwitch』の主な機能的特徴は以下の通りです。

①シングル・インテグレーション
BidSwitch には現時点でも既に多数の SSP が接続しており、DSP は BidSwitch に一度接続するだけで、それら多数の SSP と即時に取引を開始できます。SSP は BidSwitch に接続する多数の DSP からの入札を通じて、媒体価値を最も高く評価する買い手を見つけ出し、媒体売上の最大化を図ることができるようになります。

②セントラル・ユーザー・シンク
現在、DSP と SSP が個々に行なっているユーザー・シンクを BidSwitch が仲立ちし、それぞれが BidSwitch とシンクさせることにより、多数の DSP と多数の SSP の間のユーザー・シンクを一気に自動化いたします。

③不正インプレッション検知
近年、海外の RTB 広告取引で大きな問題とされている、ボットネットなどの不正インプレッションを、IPONWEB 独自の最先端技術により自動的に排除し、一定の質が維持された RTB 広告取引ができるようにします。

④SmartSwitching™
IPONWEB のマシンラーニング技術により、それぞれの DSP がどのようなインプレッションを購入したいのかを自動で判別・選別します。膨大なリクエストの中から不要なものを排除することで、DSP のシステム負荷を低減し、質の高い在庫との取引に絞り込むことができます。

⑤My BidSwitch
DSP 事業者は、取引を希望する SSP、国地域、言語及びデバイスなどを、BidSwitch が提供する管理画面を通じて設定することができます。

⑥様々な取引形態への対応
スマートフォン、動画、プライベート・エクスチェンジといった最新の広告仕様・取引形態に対応しています。

国内 RTB 事業者に提供する価値
IPJ は、日本において BidSwitch を提供するにあたり、国内大手の RTB 事業者にインタビューをお願いし、RTB 広告取引に関する現在の課題や今後の事業戦略をヒアリングさせていただきました。現在も新規参入が続いている国内市場において、既に事業展開中の RTB事業者が、次の成長のために目を向ける海外市場において、BidSwitch は大きな価値をご提供いたします。

①国内 RTB 広告取引の効率化・規模拡大
特徴的な機能やデータを取りそろえて新規参入する DSP や、海外から日本の市場へ参入する DSP が、BidSwitch を通じて質の高い広告在庫を短期間で確保可能です。国内 SSP事業者は、それら DSP 事業者と直接的な契約や接続開発にわずらわされることなく、すぐに取引を開始できるようになります。

②国内事業者の海外進出を加速
BidSwitch は、2013 年 9 月に IPONWEB により米国とヨーロッパでベータ版がリリースされ、既に世界の主要な RTB 事業者の多くが接続しています。現在処理されている一日のビッドリクエスト数は約 250 億回にのぼり、さらに増加、拡大を続けています。国内の RTB 事業者は BidSwitch を活用することにより、国内と同様に海外市場でもすぐにRTB 取引を開始することができます。

IPJ はこれまで、国内の RTB 事業者向けに様々な広告取引プラットフォーム技術を提供してまいりました。今後とも国内取引の効率化や海外進出のご支援を通じて、RTB 広告市場のさらなる発展に貢献してまいります。

(※) RTB(Real Time Bidding、リアルタイムビッディング)とは、媒体(売り手)側のシステムが、広告の1表示毎に、広告の買い手である広告会社のシステムに対してリア ルタイムにオークションを行うシステムであり、最高額の入札単価を提示した買い手が競り落とし、かつ自動的に広告を掲出することを可能とする仕組みです。このRTBの導入により、媒体社は広告収益を最大化することができ、広告主・広告会社はその一瞬一瞬における最適な市場価格で広告露出を図ることができます。

<会社概要>
■ 株式会社アイピーオンウェブジャパン
代 表 者 : 代表取締役社長 手塚 圭一
本社所在地 : 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 YGPタワー31F
設 立 : 2011年3月16日
事 業 内 容 : クラウド型の広告技術サービス「u-Platform」の提供、広告技術に関するコンサルティン
グ、カスタマイズ開発サービスの提供等


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