Taboola、Commerce Sciences社の買収でパーソナライゼーション戦略を強化
ディスカバリープラットフォーム大手企業のTaboolaは、ウェブのパーソナライゼーションとオンサイトオプティマイゼーションの先駆者、Commerce Sciences社を買収したことを発表しました。この買収により、Taboolaはパーソナライゼーション戦略を更に強化することが可能になります。
パブリッシャーは各ウェブ利用者に供給するコンテンツやエクスペリエンス対し、今後益々戦略の策定を強いられます。しかし、ウェブ利用者の行動や関心は、一日の時間帯、利用機種、場所、参照元など、その場の状況に応じて多種多様です。Commerce Sciencesのパーソナライゼーション技術は、年齢や性別などの人口統計だけにとらわれず、ひとりのウェブ利用者が一日を通して様々なオンサイトエクスペリエンスを求めることに注目し、時間帯とコンテキストを考慮に入れ、データに潜在する、各ビジターの特徴を分析します。Taboola、Commerce Sciences両社が開発したパワフルなパーソナライゼーション製品群を統合することで、業界で最も優れたサービスをパブリッシャーに提供することが狙いです。
Taboolaのファウンダー兼CEOのアダム・シンゴルダは、「ウェブが断片化されて行くに連れて、データやユーザーエクスペリエンスのもたらす価値を理解することが益々大切になってきています。人口統計を基にするパーソナライゼーションの理念は時代遅れで、コンテンツ別の閲覧状況に対応する形に進化しつつあります。ソーシャル、検索、電話の利用法など、いろいろなアングルがあり、ひとりの利用者に複数の「人格」があると考えるのです。すべてのウェブサイトに、その人格のひとつひとつに適応するバージョンがあったら素晴らしいのではないでしょうか」と語りました。また「アビブやエヤルを始め、Commerce Sciencesの優秀なチームと共同作業のできることを楽しみにしています。Commerce Sciencesはパーソナライゼーションという複雑な課題に5年の歳月を費やしてきました。両社の合併により、ウェブ利用者の閲覧コンテキストひとつひとつに適応した「Web of One」の可能性を最大限に引き出したいと思います」と述べました。
Commerce Sciencesのファウンダー兼CEOのアビブ・レバッハは、「Commerce Sciencesは、オンラインエクスペリエンス革命を目指し設立されました。ウェブサイトがオンサイトエクスペリエンスの著しい改善と収益化を実現し、各ビジターに対し真にパーソナルなエンゲージメントを図ることを支援します」と述べ、「二社の間には自然な相乗効果が作用しています。パブリッシャーがマンツーマンエクスペリエンスを、膨大な規模で提供することを実現できるよう、Taboolaとの共同作業に期待しています」と語りました。
ファウンダー兼 CTOのエヤル・ブロッシュは、「長年ウェブオプティマイゼーションの技術開発に携わってきているため、レーザービームのように集中したパーソナライゼーションを実現するために、Taboolaの所有する膨大なデータが持つ素晴らしい価値をよく理解しています。パブリッシャーにとってかけがえのない切り札となるでしょう」と付け加えました。
買収は2017年元旦に締結しました。Commerce Sciences社員はTaboolaのテルアビブ支社オフィス勤務となります。
Commerce Sciences社は2012年に、元イスラエル諜報部職員のアビブ・レバッハ、エヤル・ブロッシュ、そしてオムリ・ヤクボビッツにより創立されました。Genesis Partners、Innovation Endeavors、KGC Capitalのほか、付加価値投資会社が出資しています。
Taboolaについて
Taboolaはディスカバリープラットフォームのリーディング企業です。USAトゥデイやハフィントンポスト、MSN、ビジネスインサイダー、シカゴトリビューン、そしてウェザーチャンネルなど、革新的なトップパブリッシャーサイトで毎月10億を超えるユニークユーザーに360億件以上のエディトリアルや動画などのレコメンデーションを提供しています。本社はニューヨークにあり、ロサンゼルス、ロンドン、テルアビブ、ニューデリー、バンコク、サンパウロ、北京、ソウル、上海、東京に支社があります。東京支社は2016年5月に開設されました。パブリッシャーやマーケッター、そして広告代理店は、Taboolaを活用してユーザーのサイト滞在時間を伸ばし、トラフィックを収益化し、コンテンツを配信して質の高いオーディエンスを獲得しています。詳細については https://jap.taboola.com/jaをご覧ください。またはツイッターで@taboola(英語)をフォローしてください。