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サイバーエージェント、『WIRED』らと「SFプロトタイピング」のコンサルティング組織を新設

SFプロトタイピング

サイバーエージェントは、『WIRED』日本版とクリエイティブ集団 PARTYによる「WIRED Sci-Fi(サイファイ)プロトタイピング研究所」が開発・提供する“SF作家がもつ大胆かつ精緻な想像力を用いて未来を構想するコンサルティングサービス”を、企業に向けて提案・導入支援するとともに、当社の最先端技術を活用したソリューションの提供を開始することをお知らせいたします。

「SFプロトタイピング」とは、サイエンスフィクションを用いて未来を構想し、それを起点に逆算(バックキャスト)して、いま、これから何をすべきかを考察する手法です。世界的なパンデミックを経て未来の不確実性が高まり、現在の延長線上で「未来」を描くことが難しくなったいま、SF作家のもつ大胆かつ精緻な想像力を用いて産業や企業の未来を想像することを起点に考える「SFプロトタイピング」は有効な手法として評価され、アメリカでも「SFプロトタイピング」を専門とするコンサルティング会社も登場し、日本国内でも注目を集め始めています。

当社では、「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」の提供するプログラムに、インターネット広告事業本部のマネジメント層が2021年1月より4ヶ月間にわたり参加しました。本プログラムでは、「ミラーワールド/メタヴァース時代のメディア・広告の未来」(※)をテーマに、私たちの生活が現在よりバーチャル空間へ越境していることが想定される約40年後の「メディア」や「広告」のあり方、それらの価値についてSF作家を交えてワークショップを重ね、SF作家によって描かれた物語を起点にあり得る未来を考察し、その未来への変化点を探るという取り組みを行ってまいりました。

現状分析や過去の統計、実績などのデータに基づくアプローチとは異なり、「サイエンスフィクション」として、物語やキャラクターを描くことで、未来の社会や生活をより解像度高く想像することが可能となり、これまでの事業視点では到達し得なかった未来を見出したり、企業視点のみならず個人視点での「メディア」や「広告」の価値、生活者それぞれの思考や行動にまで想いを巡らせることで、新しいビジョンやイノベーションの種となる多くの気づきを得ることができました。また、本プログラムは最終的に、事業への実装までを想定して取り組むことから、事業開発はもちろん、次世代の経営を担う人材育成においても非常に有効であると考えています。

このような背景の元、このたび当社は、「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」によるプログラムを企業に向けて提案・実装をサポートする組織を新設いたしました。当社では、研究所と共に、主にクライアント企業に向けた導入提案を行うほか、プログラムを経て予測した未来構想のプロトタイピングにおいて、当社が持つ最先端の3DCG映像・XR技術などクリエイティブテクノロジーやAI技術などを活用して、実装に向けた制作をサポートいたします。
企業課題に長期視点で寄り添う本取り組みを通して、企業のプロモーションにおける課題解決や広告効果の向上と共に、企業における未来の事業構想、開発にも領域を拡張して寄与することを目指します。

今後もサイバーエージェントは、広告主企業のみなさまのマーケティング効果最大化に寄与すると共に、従来の慣習や常識にとらわれず、インターネット広告の領域で新しい価値を創造するサービスやマーケティング手法の開発を積極的に行ってまいります。

※「ミラーワールド」:現実の都市や社会が1対1でデジタル化された鏡像世界。ARグラスなどのデバイスを介してデジタル情報レイヤーが表示され現実世界を拡張する。
「メタヴァース」:インターネット上の仮想空間。利用者はアバターとして仮想空間に入り、他者とコミュニケーションをしたり、その中で経済活動が行ったりすることが可能な場所。


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