カクヤス、データ活用とDXの専門部署「デジタルイノベーションセンター」を新設
カクヤスは、飲食店向け及び家庭向け販売サービスの向上ならびに社内業務の効率化を目的として、10月1日より当社内のDX化をサポートする「デジタルイノベーションセンター」を新設しました。本センターは、社内のデータ利活用を推進し、需要予測による在庫管理や配送業務の最適化を図ります。これにより、配送員の負担軽減や、より柔軟で迅速なサービス提供を可能にし、お客様の多様化するニーズにお応えしていきます。
デジタルイノベーションセンターの役割
本センターは「DX推進グループ」と「データ分析推進グループ」の2つのグループで構成され、配達・販売情報の分析から、施策の検証・実行までを一気通貫で行います。
・DX推進グループ
当社の現場経験を経た担当者が所属し、店舗、物流、営業など各現場の課題を整理し解決策を導き出します。例えばこれまで手作業だった空瓶回収の仕分け作業を画像認識によって効率化するなど、現場担当者だったからこそ分かる課題をデータ分析推進グループとともに解決していきます。
・データ分析推進グループ
7名のデータアナリストとグループリーダーで構成され、販売、受発注などのデータに加えて、当社がこれまで各配送拠点で収集してきたデータを一元的に分析し、インサイトを導き出します。例えば販売や注文といった内部データと天候やイベントなどの外部要因を複合的に分析して、地域ごとのトレンド情報を詳細に導き出すことで、各倉庫の在庫最適化や店舗での欠品の最小化を目指します。
デジタルイノベーションセンター管掌 取締役 飯沼勇生氏のコメント
通常のEコマース事業では、1つの配送拠点から多くのお客様へ配送する1対Nの配送を実施しています。一方当社では、複数の拠点から複数のお客様へ商品をお届けするN対Nの配送を実施しているため、単純なルート最適化では課題解決ができず、配送拠点やお客様のロケーション、拠点ごとの在庫、配送キャパシティ、配送時間など複数の要素を考慮して、最適な配送ルートを導き出す必要があります。この極めて複雑なロジックを構築しシステムとして実装するためには、データ検証やデジタル技術の活用はもちろん、それを実現するための組織が必要となります。
今回の当センター設立によって、当社独自のビジネスモデルをさらに強化してまいります。当社は今後も当センターを中心にDX化を推進し、お客様へより良いサービスを提供できるよう努めてまいります。