三菱地所、エレベーターサイネージ広告の東京を買収 ビル丸ごと広告媒体化に向け
2024.10.31
三菱地所は、エレベーター内デジタルサイネージ「エレシネマ」を東京を買収すると報道されました。買収金額と増資を合わせた総額は50億円超。内訳など詳細条件は明らかにされていませんが、三菱地所が東京の全株式を十数億円で取得し、のちに35億円を増資する見込みだと報じられています。
三菱地所と東京は2019年11月、エレシネマのための特別目的会社 spacemotion を合弁で設立しており、また、東京は2021年2月のシリーズ A ラウンドで三菱地所から資金調達をする関係にありました。
東京のエレベーターサイネージは、都心部の大型オフィスビルを中心に、急速な普及が進み、設置台数は現在3,700台に達しています。売上高は2021年11月期の1.5億円から、2022年11月期には3.48億円と2倍以上に拡大。2023年11月期にはさらに約1.7倍の5.95億円を記録し、急成長です。同社は今後、2024年度末までに設置台数5,000台超、2025年度末には1万台超への拡大を計画。
三菱地所は今後、丸の内のビルなどに設置している看板型のデジタルサイネージとエレベーター広告をまとめて取り扱う専門部隊を立ち上げる構想を掲げており、ビル丸ごとを広告媒体と捉え、スペースと時間の有効活用に乗り出すとのことです。