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マルイら3社、TVメタデータを活用した販売促進施策による売上向上実証実験

マルイ

マルイ、エム・データ、およびNTT西日本は、NTT西日本の共創拠点LINKSPARK※1を活用し、売上向上および、購買時の満足度の向上に向け、エム・データが提供するTVメタデータ※2を活用した、販売促進施策の実証実験を実施しました。

※1 LINKSPARKは2019年8月26日にNTT西日本が開設した、企業・自治体のデジタルトランスフォーメーション推進をサポートする共創拠点です。(LINKSPARK公式ホームページhttps://linkspark.jp/

※2 TVメタデータは、テレビ番組やCMの放送内容をテキスト化・データベース化したもので「いつ」「どこで」 「何が」「どのように」「何秒間」放送されたかといったデータを生成しています。データ種別は主に「番組データ(番組放送内容)」「CMデータ(広告出稿内容)」「アイテムデータ(番組で紹介された商品情報)」「スポット  データ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」となり、広告マーケティング活用の他、流通小売業界によるリテールDX活用、金融業界によるオルタナティブデータ活用等、幅広くご利用いただいています。

 

1.背景・目的

地方のスーパーマーケットは、人口減少や大手チェーンとの競争激化、ネットスーパーやECの台頭になど様々な課題に直面しています。持続的な事業継続には、顧客エンゲージメントを高め、売上を維持・向上させることが不可欠です。

本課題の解決に向け、マルイ・NTT西日本 岡山支店・エム・データは、テレビで紹介された商品情報を、放送後即座に各店舗に情報展開する仕組みを構築し、お客さまのニーズにマッチした効果的な広告を実施する ことで、お客さまに「テレビで見た商品がすぐ手に入る」という新たな購買体験を提供します。

この連携により放送内容と連動した販売促進キャンペーンが展開され、お客さまの購買意欲喚起と深いエンゲージメント向上等につながります。最終的には、地域に愛されるスーパーマーケットとして「マルイ」の全体的な店舗価値向上をめざします。

 

2.実証内容

(1)実施期間

2024年11月4日~2024年11月24日

(2)実施場所

岡山県津山市内にある一部店舗

(3)実施内容

・TVメタデータのダッシュボード構築

・テレビで紹介された商品情報を放送即日もしくは翌朝に各店舗に提供。

・各店舗が紹介された商品に対してPOPを設置し販促を実施。(買い場の変更は行わない)

・販促を実施することによる売上向上効果を測定。

(4)対象とするテレビ番組

販売点数の向上が見込まれる4番組を独自に選定

(5)役割分担

株式会社マルイ

・各店舗へのテレビ紹介商品情報の展開

・テレビ紹介商品に対するPOP設置施策の実施

株式会社エム・データ

・テレビで紹介された商品情報(TVメタデータ)の提供

NTT西日本 岡山支店

・企画およびプロジェクトマネジメント

・ダッシュボードの構築

・売上向上効果の効果検証

 


NTT西日本が作成したダッシュボードのイメージ

 

3.実証結果

本実証実験の結果、商品がテレビで放送されることで放送から2週間以内の対象商品の販売点数が11.5%増加し、施策実施店舗においてPOPの提示を行うことで更に11%増加することが確認できました。


販売促進施策実施による効果

特に施策を実施した商品は放送1週目の売上増加率が高いだけでなく、2週目においても継続的に売上増加効果がありました。POPを提示することで番組未視聴者の購買に加え、来店者が放送内容を思い出し売上向上効果が継続したものと考えられます。


販売促進施策実施による継続的な効果

販売点数の増加だけでなくお客さまからも「テレビで紹介された商品が置いてありわかりやすかった」「利用者のニーズに沿った商品展開をしていることが感じられた」などといった好意的なご意見を頂きました。

 

4.今後の展開について

本実証実験の結果をもとに、更なる施策の検討や実施店舗数の拡大、仕入れへの活用など、より効果的な施策に具体化し、本格的な実装に繋げていきます。

 


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