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博報堂DYホールディングス、EAGLYSと資本業務提携

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:戸田裕一、以下博報堂DYホールディングス)は、生活者DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)※1と企業の保有するデータとの連携をより安全かつ高度に行うことを目的に、EAGLYS株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:今林広樹、以下EAGLYS)の株式を取得し、資本業務提携を行いました。


近年、デジタル化が加速し、様々な場面でデジタルデータが生成・蓄積される中、データの有効な活用が求められています。一方、生活者や社会に関するデータをマーケティング等に利活用する際には、データの取り扱いや企業間でのデータ連携において、個人データに関わるプライバシー保護や企業としての機密情報の取り扱いなどデータセキュリティに課題がありました。

EAGLYSはAI×秘密計算※2の分野におけるスタートアップ企業で、データを暗号化した状態で任意の処理を行う秘密計算技術の研究、設計、開発および導入支援を行っています。また、博報堂DYグループでは、グループポリシーである生活者発想を実践すべく「”生活者データ・ドリブン”マーケティング」※3の対応力を強化し、生活者データの効率的な管理、分析基盤の構築等、生活者データの利活用に取り組んでおります。

今回の資本業務提携により、両社は共同で秘密計算技術によるAI技術を活用したデータ連携、分析モデル・システム構築等の研究を進め、安全かつ有用なデータの利活用に向けた研究開発、実証実験を行ってまいります。また、多様なデータホルダー企業・団体とのデータ連携を図るとともに、企業間のデータ連携促進や新たなマーケティング・ソリューションの開発を目指します。

eaglys

※1 「生活者DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)」
生活者の情報行動・購買行動・意識といったデータに先端テクノロジーを掛け合わせて開発した博報堂DYグループ独自のマーケティングデータ基盤。

※2 「秘密計算技術」
秘密計算とは、データを暗号化等により秘匿化した状態で任意の計算を可能とする技術の総称。
データを暗号化したまま計算、分析することができるため、セキュリティ上、極めて安全に処理することが可能になります。
EAGLYSのコア技術は、データを暗号化したまま演算処理を可能にする準同型暗号をベースにした秘密計算技術です。現在主流の暗号技術は、通信時にデータを暗号化するものの、解析等の処理をする際には、一度”復号(暗号化の解除)”を行う必要があります。そのため、処理を実行する事業者や社内外のデータ共有先に情報が漏洩したり、悪意のある盗聴者・攻撃者やウイルスソフトによって情報が狙われます。EAGLYSが開発中の秘密計算技術により、通信時だけではなく解析処理中でも、データを暗号化し保護した状態で活用できるようになります。

※3 「”生活者データ・ドリブン”マーケティング」
多種多様な生活者データを収集、整理・統合、解析し、マーケティング課題を解決するプランニングと実行につなげていく、マーケティング・コンセプト。
博報堂DYグループでは、生活者の情報行動・購買行動・意識といったデータに先端テクノロジーを掛け合わせて開発した独自の「生活者DMP」を基盤に、強みであるプランニング力、クリエイティブ力、エグゼキューション力を駆使することで、質の高いマーケティング・ソリューションを提供しています。

EAGLYS株式会社について

EAGLYSは、企業が部門・組織を超えてデータ資産をセキュアに積極活用できることを目指し、秘密計算技術をコアに、研究開発と社会実装を進めています。特に、ハイパフォーマンスな秘密計算、AI・データマイニング技術とを融合させたSecureAI™️(データを暗号化したまま学習、推論、分析を行う技術)の研究開発、および活用されるデータのセキュアな蓄積、統合、分析ができるプラットフォームの開発、提供を行っています。


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