電通、ニュージーランドの総合広告会社「BC&F社」を買収
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、ニュージーランドの総合広告会社「Barnes、 Catmur & Friends Limited」(バーンズ・キャトマー・アンド・フレンズ、本社:オークランド、以下「BC&F社」)の株式51%の取得と、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化するオプションを当社グループが有することにつき、同社株主と合意しました。
1996年に設立されたBC&F社は、現在ではニュージーランドの独立系大手総合広告会社となり、広告戦略の策定、クリエーティブの制作、メディアバイイングからデジタル、ソーシャル領域までを含む広告コミュニケーション全般のサービスを提供しています。同社のサービスは業界や顧客企業から高く評価され、米国のNPO法人Effie(エフィー)が発表した「2015年の最も効率的な独立系広告会社賞(Most Effective Independent Agencies 2015)ではアジアパシフィック地区で1位、全世界で5位に選ばれています。
株式取得後、当社はBC&F社を当社グループの9つのグローバルネットワーク・ブランド※の1つでクリエーティブエージェンシーであるDentsu Branded Agencies(電通ブランド・エージェンシー)のネットワークに組み入れ、BC&F Dentsuに改称する予定です。今後はオーストラリア、ニュージーランドのグループ各社との連携を図ることで、オセアニア地域での成長戦略を加速させていきます。
当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が2015年9月に発表した「世界の広告費成長率予測」では、2014年のニュージーランドの広告費は前年比で5.1%増。2015年、2016年もそれぞれ5.7%増、5.4%増と堅調な成長が続くと予測しています。
なお、本件が当社の2016年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。
※電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク社」(ロンドン)は、9つのグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。9つのブランドとは、Carat、Dentsu(Dentsu Branded Agencies)、Dentsu media、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。
BC&F社の概要
社 名 : Barnes, Catmur & Friends Limited (バーンズ・キャトマー・アンド・フレンズ社、「BC&F社」)
本社所在地 : ニュージーランド・オークランド市
設 立 : 1996年6月
株主構成 : 株式取得後、電通イージス・ネットワーク 51%
同社経営陣 49%
収益(Revenue): 396万ニュージーランド・ドル(約3.0億円)(2014年12月期)
代 表 者 : Daniel Barnes (Managing Partner & CEO)
Paul Catmur (Managing Partner & ECD)
従業員数 : 31名
事業内容 : 広告コミュニケーション全般のサービスを提供