ネクスト、Yahoo!プロモーション広告のAPIを利用しWeb広告運用のインハウス化へ
株式会社ネクストは、この度、ヤフー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮坂 学)からYahoo!プロモーション広告のAPI提供を受けた、Web広告運用を開始いたします。同時に、ROI向上を実現する独自システムの開発を進め、Web広告運用のインハウス化を進めます。
API連携の概要と狙い
このたびヤフー株式会社(以下「ヤフー」)より提供を受けるYahoo!プロモーション広告のAPIは、Yahoo!プロモーション広告を出稿する企業に対して、広告運用の自動化、効率化のために、ヤフーが提供するものです。Yahoo!プロモーション広告のAPI提供は、主に広告代理店に対して行われてきましたが、弊社は広告を出稿する事業運営会社として、本APIを利用したWeb広告運用を開始いたします。
弊社では、不動産・住宅情報サイト『HOME’S』を始めとした様々なWebサービスを運営しており、各種サービスの認知拡大、利用促進のため、Web広告媒体に相当額の広告出稿を行っています。数千万パターンにものぼるキーワードや広告コピーを扱うWeb広告運用においてシステム化は不可欠となっており、すでに一部のWeb媒体からAPIの提供を受けて、運用を自動化する独自のシステム(コードネーム:Charlie)を開発してきました。今回、さらなる効率化と最適なコミュニケーションの実現を目指して、国内最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーからもYahoo!プロモーション広告のAPIの提供を受けることといたしました。
今後は、Yahoo!プロモーション広告の広告出稿に関わる一連の業務もCharlieに実装し、Web広告運用のインハウス化を進めます。インハウス化による主なメリットとしては、以下を見込んでおります。
1. Web広告運用のROI向上
CharlieによるWeb広告運用の完全なインハウス化を実現した場合、関連業務の工数削減や、それによる運用改善スピードの向上などにより、Web広告運用業務全体で10%程度のROIの向上を見込んでいます。
2. ノウハウの社内蓄積とマーケターのクリエイティビティ向上
これまでは広告代理店に委託していた一部業務をCharlieに組み込むことで、Web広告運用のリアルな知見を自社内に蓄積することが可能になります。また、蓄積したノウハウを活用して改善サイクルを高速でまわす過程で、自動化できるタスクはCharlieにまかせ、マーケターがより高度なクリエイティブワークに集中することで、クリエイティビティの向上を図ります。
3. 1to1コミュニケーションの実現
CharlieとCRM(顧客管理システム)を自社内で直接連携することにより、サイトの利用履歴やコールセンターでの対応履歴などに応じて、ユーザー一人ひとりのニーズに添った広告メッセージを出しわけることができるようになります。
APIを介したYahoo!プロモーション広告の運用は、2016年10月より一部領域から順次開始いたします。
背景と今後の展望
当社グループは、中期経営戦略を「DB+CCS(データベース+コミュニケーション&コンシェルジュサービス)でGlobal Companyを目指す」と掲げ、暮らしに関わる様々な分野で、世の中に溢れている大量の情報をDBに蓄積・整理統合し、あらゆるデバイスを通じてユーザー一人ひとりに最適な情報を提供していくことを目指しています。中期経営戦略の実現のために、2011年には、東京大学との産学連携企業であった(株)リッテルを母体として、社内研究開発組織「リッテルラボラトリー」を設立、2014年11月には、世界最大級のアグリゲーションサイト「Trovit」を運営するTrovit Search, S.L.を連結子会社化するなど、各種取り組みを進めてきました。
高度化複雑化が進むWebマーケティング分野でも、早くからCRMやクロスチャネルマーケティングシステムの導入を進める一方、今年6月からインハウスWeb広告運用システム「Charlie」の自社開発にも着手し、マーケティングオートメーションを進めています。Charlieの開発には、Web広告運用のインハウス化が進む欧米市場で実績のあるTrovitの自社システムのノウハウも応用しています。
今後は、CRMやDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)とCharlieをシームレスに連携させ、ネクストグループ全体で、ユーザー一人ひとりをより深く理解した最適なコミュニケーションの実現を目指します。
ネクストグループは、これからも「あなたの『出逢えてよかった』をつくる」をコーポレートメッセージに掲げ、一人ひとりにぴったりな情報をお届けしてまいります。