Facebook、「Atlas」を利用した人ベースの広告効果測定をテスト提供開始
デジタルメディアの細分化により、デバイスをまたいでターゲット層の全体像を把握することは難しくなっています。実際、マーケターのうち82%もが、デバイスをまたいだ広告戦略の最適化に役立つ新しいツールを探し続けています。
Facebookではこれまで、「Atlas」という形で人ベースの効果測定を提供し、世界トップクラスの広告主300社以上と共に各種キャンペーンの効果を測定してきました。一方で、Atlasで得られるインサイトを、事業規模を問わず、より多くの広告主に提供したいとも考えてきました。
高度な広告効果測定ツールの開発
多くの広告主が、広告がどれだけの人にリーチし、どのメディアがブランディングや売上に貢献したかを、より明確かつ詳細に把握することのできるツールを探しています。そういったニーズに応えるべく、Facebookでは昨年9月、Atlasチームをより広範な効果測定開発部門に統合しました。
そしてこのたび、リーチとアトリビュ―ション(コンバージョンへの貢献度)に重点を置いた高度な広告効果測定ツールのテストを開始しました。Atlasの一部として提供されてきた人ベースの効果測定は、近々Facebookのビジネスマネージャから、Facebookの簡便なインターフェースで、より多くのマーケターにご利用いただけるようになります。これにより、Facebook、Instagram、Audience Network (オーディエンスネットワーク)はもちろん、その他のパブリッシャーも含めてキャンペーンの効果を比較することが容易になります。
すべてのマーケターへの提供を重視
Facebookは、これまでは高価で、かつ各プラットフォームに依存するものとされていた、高度な広告の効果測定を、より多くの広告主の方々に提供したいと考えています。
オムニコム・メディア・グループのデータ分析起業AnnalectをグローバルCEOとして率いるSlavi Samardzija氏は、このたびの発表について次のように述べています。「マーケティングパフォーマンスを評価し、顧客のROIを向上するためには、ブラウザ、デバイス、プラットフォームをまたいで、一貫して正確な測定が行えることが必要不可欠です。かねてより複合的な基準と指標の必要性を提唱し、広告主と国をまたいでAtlasの効果測定をテストした最初のメディアカンパニーである私たちにとって、今回の発表は、業界全体が目標とするより高度な広告効果測定の提供に近づく、重要なステップだと考えています。」
高度な効果測定は、一部パートナーとのベータテストを経て、世界中のより多くの方々にご利用いただけるようになる予定です。この新しいソリューションでは、人ベースの効果測定をプラットフォームをまたいで一元化できるよう、パフォーマンスマーケティングやブランドマーケティングのための測定ツールを統合していきます。また、現在Atlasをご利用いただいている方々については、順次新しいツールへの移行を進めていきます。
Facebookの目標は、Facebookの使用有無にかかわらず、すべてのビジネスがマーケティングで価値を生み出せるようサポートすることです。今後も利用のしやすさ、比較のしやすさを第一に、より高度な効果測定の開発、提供を行っていきます。
https://www.facebook.com/business/news/expanding-measurement-to-more-advertisers