Google、不正トラフィックの払い戻しなどアドフラウド対策方針を発表
Googleは、Double Clickのブログにおいて、同社が取り組む不正トラフィックなどのアドフラウド対策の方針を発表しました。
日々複雑化するアドフラウドに対して、Googleはパートナー企業と共に180を超える自動フィルタと検出アルゴリズムを含む高度なシステムを開発・運用していると言います。
そして、今後さらなる強化という意味合いでDoubleClick Bid Managerのアドフラウド対策に関して大きく3つの方針を示しました。
無効なトラフィックの払い戻しの自動化
Googleは、今後数か月以内に、無効なトラフィックの払い戻しプロセスをさらに自動化するための新しいインフラストラクチャを導入する予定とのことです。
AppNexus、Index Exchange、OpenX、Pubmatic、SpotX、Teads、Telaria、DoubleClick Ad Exchangeなどのサプライパートナーは、これらの変更を非常に支持しており、毎月の請求から30日以内に無効なトラフィックの払い戻しを広告主に提供することを約束しています。 これによって、DoubleClick Bid Managerで利用可能な広告枠の90%以上をカバーすると言います。
フィルタリングした無効なトラフィックの透明度を高める
アドフラウドによってどのように影響を受けているのかわからないと、無効な活動を防ぐことは困難です。
そのため、Googleでは、無効なトラフィックの制御シスタムが検出した内容を広告主に提供し、それらの広告を表示する機能を追加していきます。
この新機能によって広告主は、データセンターのトラフィック、自動化されたブラウザ、誤って表示された広告枠などのカテゴリ別の内訳を含む、入札前と終了後のキャンペーンで検出された無効なトラフィックの量を把握できるようになると言います。
ads.txtのサポート
国内のプラットフォームでも導入が進んでいるads.txtにDoubleClickも対応するということです。
自社のプラットフォームを超えて、広告エコシステムの健全性を向上させ、不正な広告詐欺に対処するための業界イニシアチブを完全に支持するとのことです。
.DoubleClick Bid Managerは、10月末までにads.txtファイルで許可された販売者として指定されたソースからのみ、利用可能となります。
Googleのこれらの対策によって、他のプラットフォーマーはアドフラウド対策についてこれまで以上に神経を尖らせる必要が出そうですし、広告主にとっては健全なデジタル広告市場に少し近づいたと言えるかもしれません。