ソネット・メディア・ネットワークスのDSP「Logicad」、「ads.txt」による制御配信機能を実装
ソネット・メディア・ネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:石井 隆一)は、この度、DSP(*1)「Logicad」における広告配信の透明性の強化を目的に、「ads.txt」制御配信機能を実装致しました。
「ads.txt」(Authorized Digital Sellers.txt)は、米国のインタラクティブ広告業界団体である Interactive Advertising Bureau(以下 IAB)が推奨するアドフラウド(*2/不正広告)やブランドセーフティー(*3/ブランド毀損防止)の対策プログラムです。2017年5月に発表され、多くのパブリッシャー(*4)が導入を進めています。昨今、海外の大手DSPプレイヤーを中心に、「ads.txt」で制御配信を行う機能の実装が拡がっています。
「ads.txt」の仕組み
各パブリッシャーは、「ads.txt」を使い広告枠の販売に使用しているプラットフォーム(SSPなど)を宣言します。DSPはその「ads.txt」を読み取り、広告配信前に広告枠とプラットフォームの組み合わせが一致することを確認します。この仕組みにより、なりすまし等の不正広告を防ぐこと図「ads.txt」の仕組み
図「ads.txt」の仕組みができます。
当社では、「Logicad」においてアドフラウド(不正広告)対策の導入(2016年1月)を皮切りに、ブランドセーフティー(ブランド毀損防止)機能、ビューアビリティ(広告の視認可能性)測定など、インプレッション(広告表示)の透明性や安全性の向上を目的とした「アドベリフィケーション機能」の拡充を行ってきました。今回「Logicad」が取り扱う広告枠の多くが「ads.txt」の対応が進んできたことを踏まえ、制御配信機能を実装いたしました。
今後も継続的な対策を行い、広告の透明性と安全性の高い広告運用を実施することで、安心して出稿できる環境整備を積極的に進めてまいります。
*1 DSP(Demand Side Platform)
広告主の広告効果の最大化を支援する広告配信プラットフォーム。媒体社の広告収益を最大化するためのプラットフォームSSP(Supply Side Platform)とともに、RTB(Real Time Bidding)を通じて、広告枠の売買をリアルタイムに行っています。
*2 アドフラウド(不正広告)
コンピュータによる自動化プログラム「bot」(ボット)を利用したり、スパムコンテンツを大量に生成したりすることで、無効なインプレッションやクリックを発生させ、不正な広告収入(広告費用に対する
成約数や広告効果の水増し)を得る悪徳な手法のことです。
*3ブランドセーフティー(ブランド毀損防止)機能
広告が、不適切なサイト(ヘイトスピーチや違法ドラッグなど)に掲載されることを未然に防ぎ、商材のブランド毀損の可能性を減らす機能です。
*4パブリッシャー
本件では、ユーザーに広告を表示することで収益の最大化を目的とする媒体社を指します。
ソネット・メディア・ネットワークス 「Logicad」概要
「Logicad」は、大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応した自社開発の広告配信最適化プラットフォームです。
■DSP「Logicad」
URL http://www.logicad.com/