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イクス、ITP2.0に対応したCookieにもFingerPrint にも依存しない新たな計測システムをリリース

2018.10.30

イクス株式会社(本社:東京都国分寺市、代表取締役社長:野田大智)は、ITP2.0に対応した、CookieにもFingerPrintにも依存しない新たな計測システムを開発致しました。また、当システムを、アドネットワーク(以下ADNW)、DSP、SSP、ASP、DMPなど、あらゆる広告・マーケティングサービスに向けて外部提供することも可能とし、10月29日より公開致します。

背景・経緯

 2017年、アップル社はSafari11.0をリリースし、「Intelligent Tracking Prevention(以下、ITP)」と呼ばれる機能を追加しました。ITPとは、「サードパーティーCookie」と呼ばれる、端末を識別する技術に制限をかけ、広告の正確な配信や計測に影響を及ぼすものとなります。さらに本年、アップル社がリリースしたSafari12.0において、「ITP2.0」が搭載され、ITP1.0ではCookieが24時間以内に破棄されていたのに対し、2.0では即時破棄されるようになり、その制限はさらに厳しいものとなりました。
 広告業界でのITP対策としては、「ファーストパーティCookie」や「FingerPrint」と呼ばれる技術を利用することが一般的な中、当社は本年5月、それらの技術に依存しない新たなトラッキングシステムを発表しました。そしてこのたび、ITP2.0にも対応し、当システムを、ADNW、DSP、SSP、ASP、DMPなど、あらゆる広告・マーケティングサービスに向けて提供することも可能と致しました。

概要

 当社が開発した新たなトラッキングシステムでは、CookieやFingerPrintに依存せず、広告の配信やトラッキングを行うことができます。例えば広告のコンバージョン計測において、「ファーストパーティCookie」を利用する場合、LPごとにタグを設置する必要がありますが、当技術では、成果ページにタグを設置するのみで、ITP機能に対応した形で計測を行うことが可能です。
 また、FingerPrintによるユーザーの識別は、「特定」ではなくあくまで「推定」であり、時間の経過に伴い識別が困難になるといった懸念も挙げられていますが、当社の技術においては、ユーザーを一意に特定することが可能となっております。
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さらには、当社のトラッキングの仕組みを、ADNW、DSP、SSP、ASP、DMPなど、あらゆる広告・マーケティングサービスに向けて提供することも可能と致しました。
 当システムでは、ITP2.0においても、複数のサイト間にまたがって一意にユーザーを特定することができるため、リターゲティングやインタレストマッチなど、「ファーストパーティCookie」だけでは実現できない仕組みを構築・補完することが可能となっております。

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今後の展望

 当計測システムを活用した当社の広告効果計測ツール「EQS VIEW(イクスビュー)」を提供するとともに、さまざまな広告システムやマーケティグシステムに当社の計測技術を提供し、ITPの影響を受けているさまざまな企業の課題を解決してまいります。


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