Repro、総額約30億円の資金調達を実施
Repro株式会社(以下、当社)は、このたびシリーズCラウンドとして、新規投資家および既存投資家を引受先とした第三者割当増資、みずほ銀行などからのデットファイナンスを合わせ、総額約30億円の資金調達を実施いたしました。 また、企業と顧客の継続的な関係構築を支援するサービスとして“CE(カスタマエンゲージメント)プラットフォーム「Repro」”に進化していくことをお知らせいたします。
(写真前列左より:YJキャピタル堀氏、Repro平田、YJキャピタル湯田氏、写真後列左よりDGDV中島氏、ジャフコ井坂氏、SBIインベストメント田中氏、NTTドコモベンチャーズ稲川氏、KDDI中馬氏)
当社はこれまでに株式会社DGベンチャーズ、株式会社VOYAGE GROUP、株式会社ジャフコ、株式会社SHIFT、エンジェル投資家から約4.5億円の資金調達を実施しており、このたびの調達で累計調達総額は約35億円になりました。
・本ラウンドにおける投資家
新規投資家:YJキャピタル株式会社、SBIインベストメント株式会社、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、KDDI株式会社(KDDI Open Innovation Fund 3号:グローバル・ブレイン株式会社)
既存投資家:株式会社DGベンチャーズ、株式会社DG Daiwa Ventures (DG Lab Fund)、株式会社ジャフコ
・2019年度におけるデットファイナンス
株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社商工組合中央金庫
「Repro」は“マーケティングプラットフォーム”から“CEプラットフォーム”へ
2015年にアプリの分析ツールとしてリリースした「Repro」は、2016年にマーケティング機能を追加、2018年にはWebにも対応し、Web・アプリのマーケティングプラットフォームへと変革。
2019年には国外初の拠点をシンガポールに開設し、東南アジアへ進出しました。
「Repro」は今や世界66か国7,300を超えるサービスに導入され、月次約5,000万を超えるデバイスからデータを収集しており、これまでに977億を超える企業と顧客のコミュニケーションを支えてまいりました。*¹
近年、サブスクリプション、OMO、IoTと、顧客を囲い込むためのビジネス戦略や仕組みが世界中で広がりをみせ、従来の手法では顧客の維持、獲得が困難な消費体験の変革期に突入しています。
顧客と継続的な関係構築を図るエンゲージメントマーケティングの重要性が増していくことから、
当社はこれまでの実績を踏まえ、収集するデータ領域およびコミュニケーション手段を拡大をしていくことといたしました。
従来より扱ってきたWeb・アプリデータに加え、オフラインやIoTなどのデータを取り込み、AIを活用して顧客一人ひとりに最適なチャネル、タイミング、内容のコミュニケーションを図り、エンゲージメント向上に貢献できるプラットフォームとして進化いたします。
当社は企業からの不要なコミュニケーションをなくし、世の中がより顧客視点のモノやサービスで溢れ、ひとり一人が快適な生活を送ることのできる未来づくりに貢献してまいります。
・資金調達の目的
このたび調達した資金の主な使途は以下の3つです。
・グローバル開発体制の強化
・シンガポール法人に続く海外拠点の開設及び体制強化
・グローバルマーケティングの強化
・投資家からのコメント
YJキャピタル株式会社 代表取締役 堀 新一郎 氏
「平田社長との最初の出会いは2015年だったと思います。当時は『スタートアップ業界で最もストイックでハードワークな起業家』という第一印象でした。当時は残念ながら私の実力不足もあり、出資を見送らせていただいた経緯があります。
その後、平田さんの存在はずっと気になっており、3年後に食事にお誘いし再会を果たします。初めて会った時から数多のHard Thingsを乗り越え、経営者として逞しくなったのは勿論のこと、Reproの目指すビジョンが何百倍もスケールアップしていて大変驚かされました。それから1年後、今回のラウンドのご相談をいただきました。長い年月がかかってしまいましたが、ご一緒させていただくことが叶い大変ワクワクしております。Z HLDと共に未来を創っていく仲間になっていただけるよう、全力でサポートして参ります。」
YJキャピタル株式会社 インベストメントマネージャー 湯田将紀 氏
「インターネット、スマートデバイスの普及により企業と消費者の接点は多様化し、”カスタマーエンゲージメント”の重要性が高まる中、まさにこの市場を牽引してきたパイオニアであるRepro社と、出資を通じてご一緒できることを大変嬉しく思います。
AI・機械学習を盛り込んだ最先端のツールに加え、徹底したカスタマーサクセスを行い従業員一人ひとりがクライアントの成功にコミットする”泥臭さ”がRepro社の最大の魅力です。今回調達した資金を元に事業・組織を拡充し、より多くの企業の成長を支援するパートナーとして、そして世界で選ばれる顧客エンゲージメントプラットフォームへと飛躍されることに期待しています。」
SBIインベストメント株式会社 投資部 部長 田中 正人氏
「マーケティング施策の個人最適化や、既存顧客の維持・活性化が重要度を増している中で、Repro社のマーケティングプラットフォーム「Repro」は、アプリ向け有料ツールで国内No.1の導入実績を持ち急成長しています。また、足元でグローバルにも実績が出来つつあることから、世界で戦える数少ないスタートアップの1社であると確信しております。今後はSBIグループ一丸となって、支援させて頂く所存です。」
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 稲川 尚之氏
「当社の母体であるNTTドコモをはじめ、企業はいま各顧客とのより長期的な関係づくりや個人に最適化したコミュニケーションを目指しており、また顧客も自身を理解する企業とより深い関係を築きつつあります。こうした世の中の変化の中で、Repro社はその変化の先端を走るフロントランナーであり、様々な企業が挑戦している中で未だ実現していない真のクロスチャネル・カスタマーエンゲージメントを狙える数少ない企業であると考えております。目指す世界の実現に向けて常にアクセルを踏み続けるRepro社と、同じ未来に向かってご一緒できることを大変嬉しく思います。」
株式会社ジャフコ パートナー 井坂 省三氏
「企業とユーザーのコミュニケーションを最適化する」をミッションに掲げ、世の中に存在する素晴らしいサービスをさらに普及・浸透させるための支援を通じて、世界中の人々の生活を豊かにしていくことに、本気で取り組んでいるチームです。テクノロジーの発展に伴うマーケティング手法の変化は目覚ましいものがありますが、クライアントファーストを行動指針に掲げ、チーム全員が顧客の課題に真摯に向き合う当社であれば、当該市場の変革をリードし、日本発のグローバルカンパニーになるものと期待しております。今回、追加出資をさせて頂いたとともに、当社の更なる成長に資するよう、弊社も尽力して参ります。」
株式会社DG Daiwa Ventures 投資部長 マネージングディレクター 中島 淳一氏
「このたび、DG Lab Fund・DGベンチャーズ双方より、成長著しいRepro社に追加出資をさせていただきました。2015年からいち早くエンゲージメントマーケティングに取り組んでいるRepro社は、国内外の数多くのサービスに利用されるプラットフォームへと成長していますが、その背景では顧客に寄り添った一気通貫の支援が支持されていると感じます。顧客とのエンゲージメント強化は今後ますます重要視されると考えていますが、Repro社がWeb・アプリにとって代えのきかない、グローバルなプラットフォームへと発展するようデジタルガレージグループ全体で支援して参ります。」
KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインギュベーション推進部長 中馬 和彦氏
「Repro社は第6期 KDDI ∞ Laboの卒業生で、設立当初からの著しい成長を見守ってきました。このたびは出資という形でご一緒できることは大変嬉しく思います。どんな分野においても差別化が重要視されている中、カスタマーエンゲージメントを貫き、お客さまの生活をより豊かにしてきたRepro社はアナリティクス領域で世界トップレベルの評価をいただいております。今後、世界中の全てのお客さまに最適な体験を提供できる世界を一緒に作っていけるよう、継続的な協力関係を築きつつ、全力でサポートしていきます。」
*¹:当社調べ、2020年1月時点
Reproについて
「Repro」は2015年にリリースした事業成長につながるカスタマーエンゲージメントを生み出すマーケティングプラットフォームです。現在世界59か国6,500以上(2019年4月時点)のサービスで利用されています。
web・アプリユーザーの行動・属性情報を分析し、ユーザーが動く最適な「体験」と「今」を見える化。分析結果からプッシュ通知・アプリ内メッセージ・webメッセージ・広告配信などのマーケティング施策を一気通貫して実行することができます。
また、よりエンゲージメントを生み出すため、AI・機械学習を活用した機能の研究開発チーム「Repro AI Labs」では、マーケティングの自動化に向けた実証実験と開発を進めており、AIがアプリから離脱する可能性が高いユーザーを約90%の精度で予測することに成功。商用化も実現しています。
Reproは「企業とユーザーのコミュニケーションを最適化する」というミッションのもと、web・アプリのみならず、新たな領域のデータを連携させ、世の中のサービスとユーザーが結びつき、共創し合う最適な体験を実現できる世界を創ってまいります。