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CARTA HD、2020年3Qはアドプラットフォーム事業が牽引し増収増益 〜通期予想は売上高下方修正〜

CARTAHD

VOYAGE GROUPとCCIを束ねるCARTA HDの2020年12月期3Qの連結業績は、売上高が163億2100万円、営業利益が25億7800万円(前年同期は24億円)、経常利益が24億3500万円(前年同期は24億円)、純利益が13億7200万円(前年同期は13億円)となる増収増益の結果でした。

事業別

パートナーセールス事業においては、予約型広告で、メディアによる運用型広告へのシフトが加速するなか、既存メディアとの取り組みに加え、若年層メディアをはじめとした新興メディアの積極的な販売施策等を行いました。運用型広告においては、ターゲットに合わせた豊富なオーディエンスデータ活用や複数のDSP、アドエクスチェンジを活用した最適なトレーディングデスク体制の構築等、多角化する広告主ニーズへの対応の積極化ならびに「ブランドセーフティー(広告掲載先の品質確保による広告主ブランドの安全性)」の担保を目的としたソリューションベンダーとの連携を強化した。パートナーセールス事業の売上高は61億6100万円、セグメント利益は9億4300万円となりました。

 アドプラットフォーム事業においては、「Zucks」で、サービスや機能の拡充を進めるとともに顧客企業の需要を取り込み、堅調に推移しました。2020年5月にはTVCMを簡単にネットで発注・制作・効果検証できる次世代型TVマーケティングプラットフォーム「PORTO tv」の提供を開始し、2020年6月にはSNS・インフルエンサーマーケティング事業を展開する㈱KAIKETSUを連結子会社化しました。アドプラットフォーム事業の売上高は53億5500万円、セグメント利益は13億2300万円となりました。

 コンシューマー事業では、「ECナビ」や「PeX」を中心としたポイントを活用した自社メディアの運営に加え、EC領域、HR領域を強化領域として、中長期的に次の柱となる事業を生み出すべく積極的な投資を進めています。コンシューマー事業の売上高は48億1100万円、セグメント利益は3億1100万円となりました。

通期予想を修正

売上高については、アドプラットフォーム事業において海外の広告主からの出稿需要を取り込むなど好調に推移したものの、パートナーセールス事業において新型コロナウイルス感染拡大の影響による広告キャンペーンの中止・縮小が生じたことや、コンシューマー事業において一部の新規事業が計画していたほどには立ち上がらなかったことにより、前回発表予想を下回る見込みとなりました。

 一方で、人材採用やプロモーション活動に関する費用が当初計画していたほどには発生しなかったことに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響が中長期的に継続することを見据えた積極的なコストコントロールの実施により、販売管理費は前回発表予想における想定を下回る見込みとなりました。

 営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する純利益及びEBITDAは前回発表予想を上回る見込みとなりました。


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