フリークアウトHD、2020年9月期通期決算を発表
フリークアウトHDは、2020年9月期通期決算を発表しました。売上高24,878百万円(前年同期比14.6%増)、営業利益211百万円(前年同期は営業損失1,270百万円)、経常損失221百万円(前年同期は経常損失1,497百万円)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+持分法による投資利益)510百万円(前年同期は△491百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失669百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失3,512百万円)となりました。
セグメント別
DSP事業
DSP事業では、モバイルマーケティングプラットフォーム「Red」、アドプラットフォーム開発・運用支援「Redfor Publishers」、ネイティブアドプラットフォーム及びトレーディングデスクの提供を行い、広告主の広告効果最大化及び媒体社の収益最大化に取り組みました。
当連結会計年度においては、全体として新型コロナウイルス感染症による影響が売上・売上総利益の押し下げ要因となったものの、ネイティブアドプラットフォーム「Poets」が順調に業績を牽引したほか、モバイルマーケティングプラットフォーム「Red」についても夏以降は順調に推移するなど業績を下支えしております。
また、海外子会社の事業はPlaywire,LLCが強力に業績を牽引したほか、adGeek Marketing Consulting Co.,Ltd.やグローバルアプリ広告事業を営む本田商事社、中国子会社の黒字化などにより、海外全体として強く収益を牽引いたしました。
一方で、当事業セグメントにおける新型コロナウイルス感染症の影響については、徐々に影響が限定的になってきてはいるものの、物理的な人の移動が前提となるプロダクト、新型コロナウイルス感染症の影響が比較的強い海外の一部拠点における売上・売上総利益の減少が生じております。
この結果、DSP事業の売上高は22,376百万円(前年同期比21.2%増)、セグメント利益は745百万円(前年同期はセグメント損失284百万円)、EBITDAは1,015百万円(前年同期比170.0%増)となりました。
DMP事業
DMP事業では、インティメート・マージャー社がデータの活用によりクライアント企業のマーケティングを支援する事業を行っております。
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響による景気鈍化が、同社の顧客である旅行業界やエンターテインメント業界を中心とする特定業種の広告費抑制の影響を及ぼしておりましたが、2020年6月以降は営業再開をしている顧客からの受注は回復し、顧客数も若干の持ち直しを見せる結果となりました。
この結果、DMP事業の売上高は2,042百万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益は39百万円(前年同期比69.0%減)、EBITDAは43百万円(前年同期比70.7%減)となりました。
投資事業
投資事業では、従前より、将来有望なベンチャー企業への投資を行い、一定の成果を上げてまいりましたが、当連結会計年度より、安定的な収益基盤の拡大とそれに伴う企業価値の向上を図るため、投資事業部門を設立し、投資活動を組織的に事業として行うことを決定しております。当連結会計年度においては、既存の投資先について一部売却を行いました。
この結果、投資事業の売上高は442百万円、セグメント利益は180百万円、EBITDAは175百万円となりました。
その他事業
その他事業では、国内外のグループにおける経営管理機能等の提供をしております。
当連結会計年度においては、M&A先を中心とする海外拠点の拡大に伴う管理体制の強化、海外子会社からの配当金受領等を実施いたしました。
この結果、その他事業の売上高は920百万円(前年同期比33.2%減)、セグメント損失は159百万円(前年同期はセグメント損失1,116百万円)、EBITDAは△128百万円(前年同期は△1,018百万円)となりました。