博報堂、ESG経営支援を本格開始
博報堂の全社横断プロジェクト「博報堂SDGsプロジェクト」は、国内外の専門企業と連携して提供する「ESGトランスフォーメーション」サービスを新たに開始しました。
このサービスは、クライアント企業がESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の根幹に据え、事業を変革する際に必要となる気候変動や人権対応などのグローバルな経営課題に対応し、投資家を中心としたマルチステークホルダーと企業のエンゲージメントをコミュニケーションコンサルティングから施策の実施まで企業のニーズやステージに応じて支援するプログラム群です。
2020年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で提唱された「ステークホルダー資本主義」は世界中の大企業が賛同しており、また気候変動の影響や新型コロナウイルスによる経営への打撃を克服するために、企業は大胆な事業変革の必要に迫られています。
ESG経営は、企業の長期持続的な成長を実現する手段として、世界中で重要度を増しています。とりわけ「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)開示」の義務化に向けた要求や低炭素社会への移行に関連する規制強化、日本を含む各国で新たな取り組みが求められる「ビジネスと人権」への対応は、すべての企業の急務となっています。
博報堂SDGsプロジェクトは2019年の発足以来、SDGs領域からクライアント企業の経営支援に携わるなかで数多くの実績を積み重ねており、今後もESG経営に対する専門的な支援のニーズが急増すると予想しています。そこで今回、国内グループ企業および海外の専門企業と連携し、統合的なESG経営支援を行うサービス「ESGトランスフォーメーション」を開発しました。企業のESG対応ステージ(レベル)に応じて3つのフェーズで変革を支援し、社会価値と経済価値の同時実現を導きます。
【プログラム内容】
【1】BASICステージ
TCFDや人権など変化する開示基準に沿って情報開示をサポートする、ESGに関する基礎的な情報開示の支援を行う「ESGスターターパック」。
ESG開示の第一歩として、最適で基礎的な開示を実現するコンサルティングを行います。ESGレーティング分析、データブック制作、ESG動向の最新トレンドを共有する研修なども実施。このスターターパックを足掛かりに、さらなるステップアップとして、統合報告書の作成や投資家との対話など、企業価値の向上を目指した中長期的な支援も可能です。
博報堂グループのエッジ・インターナショナルが中心となって支援を行います。
【2】ADVANCEDステージ
ESG経営の核となる考え方の開発支援や、国内外の投資家・メディアとのエンゲージメントをサポートし、より高度で広範囲なESGコミュニケーションの支援を行います。
ESG経営で非常に重要となる国内外の評価機関やステークホルダーへの対応をサポート。グローバル・ベンチマーキング、投資家/ジャーナリスト/政策決定機関へのサーベイ、特定分野に関する分析およびレポーティングを実施。また、世界に向けて企業理念や戦略を効果的に訴える、ストーリーの開発やコンテンツの作成もサポートします。
博報堂グループのアシュトン・コンサルティングと、同社が加盟する世界40か国でESG戦略コンサルティング・支援を行う「/amoネットワーク」が中心となって支援を行います。
【3】INTEGRATEDステージ
博報堂グループのクリエイティビティで、投資家にとどまらない幅広いステークホルダーとの統合的なESGコミュニケーションを実現します。
ESG経営を企業のブランディングと捉え、博報堂グループ各社の多彩なサービスを組み合わせた統合的な支援をワンストップで実現。ESGに連動する長期ビジョンやパーパスの開発、ビジュアル開発、投資家とのエンゲージメントを高めるイベント(国内外)やメディア企画、多様なステークホルダーに向けたPR企画の実施などを行います。
博報堂SDGsプロジェクトが中心となり、各社と連携しながら最適な支援を行います。
図:企業が対応すべきESGレベルの進化
【プログラムの提供体制】
・博報堂SDGsプロジェクト
・アシュトン・コンサルティング
・/amoネットワーク
・エッジ・インターナショナル
・オズマグループ(オズマピーアール/ピーアールコンビナート)
・博報堂プロダクツ