【オリジナルインタビュー】新チャレンジ「360°バーチャルバナー広告」を通じたサクセスケース
クライアント様のパートナーとして、同じ目線で事業に向き合うことを大切にするマーケティング集団「The Hill Office(THO)」が、クライアント様と越えてきたチャレンジを実際にクライアント様に語っていただく企画「We are your partner」。クライアントとエージェンシーそれぞれの視点から、ビジネス課題解決の肝を探ってゆきます。
第2回は、事業を通じて社会課題を解決する、株式会社LIFULL(以下、LIFULL)様との対談をお届けします。(第1回はこちら)
不動産業界のクライアント様に対して、「LIFULL HOME’S」などのLIFULLが展開するサービスでの顧客行動データを用いた広告ビジネスを担当していた菱谷様。不動産業界のクライアント様のデジタル広告出稿効率を最大化するというミッションを、THOと解決したプロセスやその過程での苦悩、その結果を伺ってみました。

(左から)株式会社LIFULL 菱谷氏、The Hill Office代表 片山
苦戦から始まった、まったく新しいチャレンジ「360°バーチャルバナー広告」
―― The Hill Officeと共にどんなプロジェクトに取り組まれたか教えてください
【THO 片山】検索広告、ソーシャル広告、動画広告に加えて、新たに360°画像を用いたデジタル広告の取り組みを進めさせていただきました。LIFULL様に、RICOH THETAといった360°カメラで撮影した360°画像を広告出稿できるシステムがあったことでトライアルしたプロジェクトです。
【LIFULL 菱谷】具体的には、物件の内観をRICOH THETAで撮影した360°画像を活用した広告配信に取り組ませていただきました。広告配信は、検索広告、ソーシャル広告、動画広告が通常の形式ですが、360°画像を利用した「360°バーチャルバナー広告」配信は非常にユニークな試みでした。また、広告のターゲティングには弊社ならではの「LIFULL HOME’S」顧客行動データを用いました。
【THO 片山】弊社がマーケティング支援している株式会社リコー様と、360°画像のバーチャルバナー広告サービス提供を開始した際のご縁で、LIFULL様との関係も始まりましたね。

360°バーチャルバナー広告 (こちらをクリック)
――360°バーチャルバナー広告はユニークですね、トライアルされていかがでしたか
【LIFULL 菱谷】当初は苦戦しましたね…。クライアント様と設定したKPIがなかなかクリアできなかったことは記憶に残っています。しかしながら、クライアント様からデータを頂きTHOさんと運用改善案を検討、クライアント様に改善提案することを繰り返した結果、2,3か月で成果が出始めました。
【THO 片山】今までの静止画バナーや動画広告とは全く違う360°バーチャルバナー広告での掲載になるため、LIFULL様のクライアント様への理解と納得が非常に難しかったのではと思っています。パフォーマンスに関しても、結果を出すまで苦戦があったものの、運用改善をスピーディーに進めることで安定した効果を出せるようになったと思います。
次のうち手が見えることで、チャレンジは続けられる
―― 苦戦から抜け出したきっかけは何かありましたか
【THO 片山】スピーディーにデータを確認できればできるほど、我々の改善提案のスピードも上げることができます。しかしながら、クライアント様が業務で忙しくされる中で、週次でのサイト内データ(Google Analytics)の共有はなかなか難しいという背景がありました。この課題に対して菱谷さんがクライアント様とデータ共有を頻繁に行える体制を構築してくださったおかげで、スピーディーな改善提案が出来たと思います。
【LIFULL 菱谷】クライアント様に恵まれたおかげです。クライアント様も多くの業務がある中で、Google Analyticsデータを頻度高く確認し共有いただけることがなかなか難しいのが一般的ですが、本案件のクライアント様は、過去に「LIFULL HOME’S」の広告を使っていただいた経験で信頼関係が出来ていたこともあり、週次でのデータ収集と共有を行ってくださいました。
THOさんがクライアント様が欲している成果を期待以上で返してく出さったことも、とても印象的でした。新しいチャレンジはなかなか成果に届かない場合が多いですが、次に繋がる改善案をスピーディーに提示してくださったのは非常に助かりました。次のうち手が見えたことでチャレンジがしやすかったです。
【THO 片山】弊社の職人気質なメンバーのおかげで、クリエイティブの出し分けなどの細かな運用改善のアクションが次々とうち続けられました。
【LIFULL 菱谷】 クライアント様視点では、弊社以外の他社様とプロジェクトを進められていた経験から、本案件で期待通りのコンバージョンを上げられるか心配があったとも伺っています。しかし、結果として直帰率が下がりCPAが改善する流れに変わっていったのは良かったです。また、別のあるクライアント様に関して、他社様への乗り換えられてしまい失注してしまった経緯がありましたが、弊社サービスの活用に復活され、2年以上も継続してもらえたことは非常に大きな成果かと考えています。
―― 具体的に、印象的な成果を教えていただけますか
【LIFULL 菱谷】マイクロコンバージョン(マイクロCV)が非常に高いものの、コンバージョン(CV)がほぼ無かったクライアント様に対して改善提案を行ったことで、大きく成果があったことも印象的でした。マイクロCVのリストを使った配信を行うことで、CVが爆発的に上がった様を見て驚いたのと同時に、THOさんに依頼して良かったと思いました。
【THO 片山】ご依頼に対して、THOがお返しできるのが「成果」しかないと思っています。類似データやマイクロCVのデータ活用の提案など、成果に繋げられる可能性を感じられる要素が多かったおかげです。

(左)The Hill Office代表 片山 (右)株式会社LIFULL 菱谷氏
―― 今後の取り組まれたいことはありますか
【LIFULL 菱谷】個人的に思っていたのは、サードパーティの廃止が控えていることから、Cookieに代わる新たな手法を用いてナレッジを築いていきたいです。非常に難しい課題を感じています。
【THO 片山】代わるものは出始めていますが、Cookieより精度が粗く難易度が高いのが課題です。モバイルの領域で特にその印象を受けますが、モバイルアプリの使用データを活用してユーザー像を探る活動を行ったりもしています。
―― THOに期待される新しいサポートはありますか
【LIFULL 菱谷】クライアント様に対して広告ソリューションを様々な形で提案できるのですが、活用ソリューションの選定および提案の仕方は、担当営業によって変わってくる実態があります。自社の顧客行動データを用いた広告ソリューションのベネフィットもクライアント様にどんどん伝えて活用してきたいと思っています。THO片山様には積極的に弊社営業チームにもソリューション活用やアプローチの提案をしていただき、発見を与えていただきたいです。体感すれば、他社よりもTHOさんとのプロジェクト進行のほうが絶対に良いはずだと思っています。
【THO 片山】そう言っていただき光栄です。ぜひ積極的に他の営業チームの皆様にもご提案させてください。
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THE HILL OFFICEは、「クライアントのその先にいるヒトに、価値あるものが届く世界へ」を目指すマーケティング集団です。
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