DACと博報堂アイ・スタジオ、機械学習を活用した広告配信「ML TARGET CREATIVE」を提供開始
■背景
3rdパーティ クッキーが段階的に廃止されるポストクッキー時代のマーケティングには、顧客や Web サイト訪問者から収集された1stパーティ データの活用が不可欠です。しかし、データ活用に関する知識があり広告ソリューションを扱える人材の不足などにより、収集した1stパーティ データを広告マーケティングへ活用できる企業は多くありません。これらの課題を解決するため、DACと博報堂アイ・スタジオは、それぞれの知見をかけあわせて、データ活用、機械学習活用、テクノロジー活用の3つの専門分野の促進を可能とする体制を整え、「ML TARGET CREATIVE」を提供するに至りました。
■「ML TARGET CREATIVE」概要
「ML TARGET CREATIVE」は、機械学習を用いたユーザーターゲティングの高度化と、ターゲットに最適化された高品質なクリエイティブ配信の両立を実現します。企業が保有する1stパーティ データの活用から広告配信まで全てのステップをワンストップ体制でサポートするサービスとなっており、配信された広告の成果を確認するスキームも提供します。
① 機械学習モデルを活用したターゲットの発掘
企業が保有する Google Analytics データやGoogle Cloud やその他CDPデータを基に、機械学習モデルを構築します。
「ML TARGET CREATIVE」で用意された機械学習モデルの中から、広告主の課題に合った機械学習を実施します。マーケティング目標達成のための新たなインサイトを発見することができ、その特徴量を広告配信ターゲットとして配信に活用します。広告主が保有している1stパーティ データ、成約データなどを活用した機械学習を行うことにより、コンバージョン到達だけではなく、ビジネスKPIの目標達成に貢献するための広告配信を実施することができます。
② クリエイティブを重視した広告配信
機械学習で判明した特徴量をクリエイティブデザインに落とし込み、さらにRCPSのリッチクリエイティブフォーマット(※2)と組み合わせた広告配信が可能です。マーケティングファネルに応じたクリエイティブフォーマットを豊富に取り揃えている上、新たなリッチクリエイティブの制作もサポートしており、多彩で高品質なクリエイティブの配信をワンストップで実現します。
なお、本サービスをアパレルブランドへ提供した例では、ROAS(広告の費用対効果)目標比152%、売上目標比120%の成果を達成しています。ウェブサイトに訪れたユーザーのLTV(顧客生涯価値)を予測し、高LTVのユーザーセグメントに対して広告配信を行い、「MOMENT CREATIVE」を同時に実施。ECサイト内のコーディネイトランキング上位の画像情報を自動で取得し、常に最新トレンドコーデを反映したリッチクリエイティブを配信することにより、このような成果を収めました。