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XR事業のmonoAI technology、大幅下方修正で赤字予想に転落 役員報酬の減額も

monoAI technology

XRやメタバース事業を行うmonoAI technologyは23年12月決算の予想を下方修正したことを発表しました。売上高は約6億円の減少、また営業利益・経常利益・純利益は黒字の予想を一転させ、1億円を超える赤字の予想となりました。また今回の内容を受けて役員報酬の減額も発表しています。

修正内容詳細

売上高予想 18.86億円 → 12.71億円 (▲6.14億円)
営業利益予想 1億円 → ▲1.54億円 (▲2.55億円)
経常利益予想 1.02億円 → ▲1.49億円 (▲2.52億円)
純利益予想 0.98億円 → ▲1.85億円(▲2.84億円)

修正理由

売上高につきましては、以下に記載の直近の業績動向を勘案し、当第4四半期の売上見通しを精査した結果、メタバースサービスにおいて前回予想 1,349 百万円→651 百万円、XR イベントサービスにおいて前回予想 350 百万円→312 百万円、とそれぞれ引き下げ、一方で XR 周辺サービスにおいて前回予想 185 百万円→330 百万円と引き上げました。その結果、売上高は前回予想から 614 百万円引き下げ、1,271 百万円の見通しとなりました。

①メタバースサービス
メタバースサービスについては、前回予想では主要取引先からの売上に加え、新規パイプライン獲得による売上の拡大を見込んでおりましたが、主要取引先からの大幅な売上高減少(パルス:前期実績 418 百万円→当期予想 278 百万円、阪急阪神マーケティングソリューションズ:前期実績 305 百万円→当期予想 68 百万円)及び新規パイプラインの受注規模が予想を下回るなどの理由により、第2四半期時点で大幅な減収となりました。挽回すべく第3四半期、第4四半期でのさらなるパイプラインの獲得に向け努力しておりましたが、当期中の獲得が困難となりました。

②XR イベントサービス
XR イベントサービスにつきましては、イベント実施数の増加など前年度に比べ大きく成長は出来ているものの、前年度と同水準の売上高成長までには至らず、業績予想を引き下げました。

③XR 周辺サービス
XR 周辺サービスにつきましては、子会社2社の進捗率は概ね予想通りであり、また、QA サービスを再開したほか、ドローンや AI ロボティクス事業を手掛けるロボアプリケーションズ株式会社を買収するなど、前期から大きく成長しております。

(営業利益)
当初計画では売上成長率 30%を前提としたコスト構造を想定しておりましたが、既存案件や新規パイプラインなどを想定したエンジニア等の採用コストが発生せず、業績予想に比べ販管費は減少しております。しかしながら当社の費用の多くが人件費を主体とした固定費であり、売上高の減少がほぼ粗利の減少に直結しております。その結果、前回予想から 254 百万円引き下げ、△154 百万円の見通しとなりました。

(経常利益)
前述の営業利益の減少の結果、前回予想から 252 百万円引き下げ、△149 百万円の見通しとなりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)
前述の営業利益・経常利益の減少に加え、前期末に計上した繰延税金資産の回収可能性に疑義が生じたため、当第3四半期連結会計期間において全額を取崩する予定です。その結果、法人税等調整額を 25 百万円計上し、前回予想から 283 百万円引き下げ、△185 百万円の見通しとなりました。


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