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イルグルム、23年9月期は増収減益

イルグルム

イルグルムの23年9月期業績は売上高3,626,276千円(前年同期比8.8%増)、営業利益318,932千円(前年同期比18.8%減)、経常利益329,476千円(前年同期比17.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益197,019千円(前年同期比16.5%減)となりました。

(マーケティングプラットフォーム事業)
当事業は、インターネットにおける消費者行動を横断的に測定し、マーケティングに活用するためのクラウドサービスを提供する事業であります。当事業では、当期を最終年度とする中期経営方針VISION2023の戦略として、「アドエビス」を中心とする既存サービスを安定基盤としつつ、新サービスの複数展開により総合マーケティングDX支援企業集団へ進化し、LTV(ライフタイムバリュー)を最大化することを目指してまいりました。提供しているサービスは広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」を主力サービスとし、分析レポート自動作成サービス「アドレポ」を提供する広告代理店向けプラットフォームビジネスやインキュベーション領域として新サービス開発にも取り組んでおります。また、「アドエビス」につきましては、契約アカウント数の拡大を図るため新たに低単価プランの「Growth Step Program」や、Cookieに依存しないコンバージョンAPIによる計測ソリューション「CAPiCO」の提供を開始しました。

当連結会計年度においては、インキュベーション領域の成長により売上高は前年同期に対して増加いたしましたが、主力の「アドエビス」の減収により営業利益は前年同期に対して減少することとなりました。この結果、当連結会計年度の売上高は2,933,066千円(前年同期比0.3%増)、セグメント利益は255,736千円(前年同期比8.5%減)と増収減益になりました。なお、当連結会計年度の売上高には、2022年1月31日に連結子会社化したファーエンドテクノロジー株式会社の売上高が含まれております。

(商流プラットフォーム事業)
当事業は、EC構築のためのオープンプラットフォーム「EC-CUBE」及びEC構築からマーケティング支援までのECソリューションを提供する事業であります。「EC-CUBE」はフリーミアムモデルのオープンソース・パッケージとして提供しており、EC事業者のインフラ整備や売上向上に貢献する一方、「EC-CUBE」と連携する各種サービス(決済代行等)の提供事業者から決済手数料収入を得るというエコシステムを構築しております。また、このオープンソース版「EC-CUBE」を用いたEC構築・運用支援領域にも参入し、従来のプラットフォーム開発からEC構築・運用支援までの垂直統合モデルのビジネスを展開しております。当連結会計年度においては、垂直統合モデルを推進する中で大規模EC構築案件の受託開発にも取り組み、進捗に応じて売上計上を行っておりますが、従来の決済手数料収入と比べて受託開発事業の利益率は相対的に低く、また経営及び開発体制の強化によりコスト増になったこと等により、セグメント営業利益は前年同期に対して減少することとなりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は709,017千円(前年同期比71.2%増)、セグメント利益は66,629千円(前年同期比38.4%減)と増収減益になりました。なお、当連結会計年度の売上高には、2022年5月31日に連結子会社化した株式会社EC-CUBE Innovations(旧会社名 ボクブロック株式会社)の売上高が含まれております。


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