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イルグルム、25年9月期1Qは増収減益 コマース支援事業の利益率が低下し6割超の減益

2025.2.5

イルグルム

イルグルムは、25年9月期1Qの決算を発表しました。売上高1,167,778千円(前年同期比25.7%増)、営業利益23,100千円(前年同期比53.3%減)、経常利益17,837千円(前年同期比66.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,047千円(前年同期比82.8%減)となりました。ルビー・グループ株式会社及びその子会社であるKIMEI GLOBAL Co., Ltd.による業績貢献が期首から発生することから増収となりましたが、コマース支援事業の利益率が低下し前期比で減益となりました。

マーケティングDX支援事業
インターネットにおける消費者行動を横断的に測定し、マーケティングに活用するためのクラウドサービスを提供する事業であります。当事業では、2024年9月期を開始年度とする中期経営方針「VISION2027」の戦略として、広告効果測定におけるクロスセルを強化し、新たなSaaSの提供開始・人的支援サービスの強化後、3つを掛け合わせたクロスセルを強化し、2027年9月期までに過去最高アカウント数を更新することを目指しております。提供しているサービスは広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」を主力サービスとし、分析レポート自動作成サービス「アドレポ」を提供する広告代理店向けプラットフォームビジネスやインキュベーション領域として新サービス開発にも取り組んでおります。また、「アドエビス」につきましては、契約アカウント数の拡大を図るため、新たに低単価プランの「Growth Step Program」や、Cookieに依存しないコンバージョンAPIツール「CAPiCO」も提供しております。

当第1四半期連結累計期間においては、デバイスやブラウザを横断してユーザーの行動を可視化する機能「クロスデバイス分析」において、日次で分析を可能とする「AI推定クロスデイス分析」の提供を開始いたしました。「AI推定クロスデバイス分析」の提供によりデバイスやブラウザを横断した広告の費用対効果の可視化やカスタマージャーニーの正確な把握が可能となりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は710,568千円(前年同期比0.2%減)、セグメント利益は53,179千円(前年同期比62.0%増)となりました。前年同期との比較においては「アドエビス」の減収によりセグメント売上高は減収となりましたが、経費の削減によりセグメント利益については増益となりました。

また、「Growth Step Program」や「CAPiCO」を軸としてアカウント数の増加に取り組んだ結果、アカウント数については前連結会計年度末から増加となっております。

コマース支援事業
EC構築のためのオープンプラットフォーム「EC-CUBE」及びEC構築・運用フェーズを軸として、集客・物流に至るまで、EC事業者が直面する課題に対して支援サービスを提供する事業であります。「EC-CUBE」はフリーミアムモデルのオープンソース・パッケージとして提供しており、EC事業者のインフラ整備や売上向上に貢献する一方、「EC-CUBE」と連携する各種サービス(決済代行等)の提供事業者から決済手数料収入を得るというエコシステムを構築しております。また、このオープンソース版「EC-CUBE」を用いたEC構築・運用支援領域にも注力しており、従来のプラットフォーム開発からECサービスの垂直統合モデルの構築を目指し、ビジネスを展開しております。特に、中期経営方針「VISION2027」の戦略においては、垂直統合モデルを目指したEC構築・運用領域の更なる売上拡大を軸に、「EC-CUBE Enterprise」の継続開発など収益性の改善を目指しております。


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