バリューコマース、24年12月期1Qは減収減益
バリューコマースの2024年12月期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比0.4%減の76億5300万円、営業利益が同11.6%減の13億1500万円、経常利益が同9.8%減の13億4000万円、純利益が同10.6%減の9億1300万円でした。
成果報酬型広告「アフィリエイト」については、金融分野の広告主に一時的な広告出稿意欲の回復が見られましたが、前連結会計年度からの厳しい事業環境の下、前年同四半期比を下回る結果となりました。販管費は、中期経営計画に伴う戦略投資の実施や自己株式の公開買付け関連費用の計上により、13億6700万円となりました(前年同四半期比17.5%増)。営業利益は、販管費の増加により減少しました。報告セグメントの区分を変更しており、前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しています。
ECソリューションズ事業は、コマース事業者のECサイト上での「販売促進」を軸とするソリューションを提供する事業です。「StoreMatch(ストアマッチ)」については、メーカー向け広告機能「StoreMatch Pro(ストアマッチプロ)」の利用の増加などにより、前年同四半期比で増収となりましたが、「STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)」については、一部ストアの利用減少の影響を受けたため、前年同四半期比で微減となりました。セグメント売上高は41億5200万円(前年同四半期比0.0%増)、セグメント利益は12億1200万円(前年同四半期比3.0%減)となりました。
マーケティングソリューションズ事業は、コマース事業者のECサイトへの「集客」を軸とするソリューションを提供する事業です。主要なサービスは、成果報酬型広告「アフィリエイト」です。「アフィリエイト」について、金融分野では広告主に一時的な広告出稿意欲の回復が見られ、売上高を押し上げましたが、就職・転職、PC・家電など一部分野では広告主の出稿方針変更の影響を受け、全体としては前年同四半期比で微減となりました。セグメント売上高は31億8200万円(前年同四半期比1.4%減)、セグメント利益は5億6300万円(前年同四半期比1.9%減)となりました。
トラベルテック事業は、連結子会社であるダイナテック株式会社を中心に、宿泊施設向けのソリューションを提供する事業です。主要なサービスは、宿泊予約システム「Direct In(ダイレクトイン)」および宿泊管理システム「Dynalution(ダイナリューション)」です。宿泊施設の投資意欲の回復もあり、前年同四半期比で増収となりましたが、新たな事業領域への投資や宿泊管理システム移行による投資先行により、セグメント損失となりました。セグメント売上高は3億1900万円(前年同四半期比3.8%増)、セグメント損失は3100万円(前年同四半期はセグメント損失700万円)となりました。
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比3.7%減の283億円、営業利益が同23.5%減の40億円を計画しています。