ツイート

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑PAGE TOP

2023年度は約9600万件の広告素材を非承認・約302億円分を無効クリック等と判断し非課金化【Yahoo!広告透明性レポート】

2024.6.25

LINEヤフー

LINEヤフー株式会社は、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた2023年度の「広告サービス品質に関する透明性レポート」(以下、本レポート)を公開しました。

本レポートは、ユーザーや広告主、広告会社、広告配信パートナーに、LINEヤフーの広告サービスを安心して利用いただくことを目的に、ヤフー株式会社にて2019年度から公開しています。

LINEヤフーでは、ユーザーが安心して利用でき、広告主の効果最大化に貢献するため、広告の品質を日々審査しています。Yahoo!広告では、2023年度は約9,600万件の広告素材を非承認としました(グラフ1)。2022年度と比較した際の非承認数の大幅な減少は、主に非承認理由として毎年最も多い「最上級表示・No.1表示」の掲載基準で非承認となる広告の入稿数が減少した結果となります。

 グラフ1.PNG

【グラフ1】Yahoo!広告、広告素材非承認数の比較

また、LINEヤフーの広告審査では、広告素材単位の対応だけでなく、違反表現を繰り返したり、大量の非承認広告の入稿を行ったりする広告アカウント自体を停止しています。その結果、Yahoo!広告では、2023年度は7,819件のアカウントを非承認としました(グラフ2)。

【グラフ2】Yahoo!広告、アカウント審査非承認数の比較

さらに、LINE広告において、2023年度下半期は、101,218件の広告素材を非承認としました。広告素材の非承認割合としては、約9割がクリエイティブ(主に画像や動画)に起因するものでした(グラフ3)。なお、LINE広告とYahoo!広告では、広告素材のカウント対象や算出方法が異なります。

 グラフ3.PNG

【グラフ3】LINE広告、広告素材非承認割合

クリエイティブでは、「不快な表現」として「局部の強調」、「過度なコンプレックスをあおるような表現」、「アダルト要素の強い表現」などでの非承認が多く見られました。リンク先サイトでは「各種関連諸法規に抵触するおそれのある内容」での非承認が最も多く、内訳は「効能効果を逸脱している表現」「優良誤認・有利誤認表示」「権利侵害のおそれのある表現」などが多くみられました。

なお、本レポートでは、広告の審査実績とは別に、Yahoo!広告のトラフィック審査についても紹介しています。LINEヤフーでは、無効なトラフィック(広告リクエストや広告インプレッション)や、無効なクリックを排除しています。無効なトラフィックには悪意のないものもありますが、中には、ユーザーに見せかけたボット(自動的にタスクを実行するプログラム)による悪質なインプレッションやクリックなど、広告費を不当に搾取する「アドフラウド(不正広告)」も含まれます。その結果、Yahoo!広告では、2023年度に事前検知した無効クリックなどが、広告費に換算すると全体で約302億円相当になります。この金額は、広告主の費用にならないよう、非課金化の処理が行われています。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加