博報堂プロダクツ、HCAと業務提携しバーチャルプロダクション事業を本格スタート
博報堂プロダクツは、日本のバーチャルプロダクション(VP)をリードし、バーチャルスタジオ「HCA factory.」を擁する、株式会社HCAと業務提携を締結しました。
今回の業務提携によって、博報堂プロダクツではバーチャルプロダクションを中心とした革新的な撮影手法の多拠点ネットワーク (千葉県八街市、東京都江東区、世田谷区など)を構築するとともに、バーチャルプロダクションでの撮影における企画から 制作までトータルコーディネートする「バーチャルプロダクションスーパーバイザー」の育成もスタートいたします。
■本業務提携における具体的な取り組み
1)バーチャルプロダクションスタジオの多拠点ネットワークを構築
千葉県八街市にある国内最大級のスタジオ HCA factory.を中心に、世田谷区用賀のマルチパーパススタジオ、江東区豊洲の高精細シズルモニターステージなど、国内有数のバーチャルプロダクションネットワークを構築します。タレント撮影、動画+グラフィックのセット撮影、自動車撮影、群衆撮影、シーズンごとのアパレル大量撮影、化粧品や商品パッケージ撮影、飲料・料理シズルなどの広告撮影をはじめ、映画やドラマ、ミュージックビデオ、ライブ配信などさまざまな映像制作に対応します。
2)バーチャルプロダクションのエキスパート井村氏によるコンサルティング
井村氏は、卓越した知識と豊富な経験を持ち、カメラマンの視点を生かした、バーチャルプロダクション撮影を企画からフィニッシュまでトータルでコーディネートできるバーチャルプロダクションのエキスパートです。この度、VPテクニカルスーパーバイザー兼映像事業戦略顧問として当社に迎えることで、井村氏が持つ専門知識と技術力、当社が持つクリエイティブ力と実施力を活かし、革新的な映像制作を提供いたします。
3)バーチャルプロダクション撮影に特化した次世代クリエイターの育成
バーチャルプロダクション撮影において、企画から制作までトータルコーディネートする「バーチャルプロダクションスーパーバイザー」。バーチャルプロダクション撮影に必要な要素は、LEDスクリーンやインカメラVFX、システムなどのハードだけではありません。いま最も必要とされているのは最適な制作手法を提案・実施できるクリエイター。海外でも需要の多いこのバーチャルプロダクションスーパーバイザーの育成をスタートいたします。
4)映像制作プロセスにおけるクリエイティビティとサステナビリティの両立
バーチャルプロダクション撮影は、どのような場所や時代、時間や季節でも再現可能。クリエイターによる無限の創造性を生み出し、新しい映像体験を提供することができます。また、物理的なロケーション撮影やセット構築の必要がなくなることで、撮影現場への移動、物流にかかる時間、廃材の削減にもつながり、環境負荷を軽減することでプロジェクト全体の効率化を図ります。
5)AI技術を活用した背景アセット制作
バーチャルプロダクションの背景には大きく分けて、撮影、CG、AIと三つの手法があります。博報堂プロダクツでは、最先端のAI技術を活用した背景を社内外のクリエイティブチームと連携し制作。撮影ニーズの高いロケーションや目的に合わせた背景アセットを提供いたします。
■HCA factory.概要
2022年9月にオープンした「HCA factory.」は、バーチャルプロダクションにも対応した国内最大級の撮影スタジオです。クリエイターがクリエイターのために設計した多目的スタジオは総敷地面積2200坪。国内最大級の屋内撮影スペースは600坪、屋外撮影スペースと駐車場は1400坪。大小4つの控室、200坪の機材倉庫(ストックルーム)で構成されています。また、高精細LEDウォールは、常設100平方メートル、最大200平方メートルを保有し、MV・CM・ドラマ・映画などあらゆる規模の撮影に対応可能。