英紙ガーディアン、世界最古の日曜紙『オブザーバー』をデジタルメディア事業のトータス・メディア社に売却
2024.12.7
英国でガーディアンを発行するガーディアン・メディア・グループは、所有する世界最古の日曜紙『オブザーバー』を、デジタルメディア事業などを手掛けるスタートアップの同じく英国のトータス・メディアに売却するを発表しました。近く正式に契約を結ぶ予定。売却額は公表されていません。
オブザーバーは1791年創刊で、英作家ジョージ・オーウェルが寄稿していたことでも有名です。1993年にGMGが買収しましたが、近年は紙版の販売減少に直面していました。
トータスは今後5年間で2500万ポンド(約48億円)以上をオブザーバーに投じてデジタル版を強化し、紙版の発行も続ける方針。同紙の編集の独立性とリベラルな価値観も尊重するとしています。一方、GMGは売却により、ガーディアン紙の国際展開やデジタル戦略に注力する計画とのことです。