毎日新聞グループHD、東京本社ビルの再開発や売却を検討開始 Bloomberg報道
2025.4.18
毎日新聞グループホールディングスは、同社が東京・竹橋に保有する「パレスサイドビル」について、再開発計画を提案するよう複数の不動産会社などに打診しているBloombergが報じました。事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにしたとのことです。
毎日新聞GHDは三井不動産、三菱地所、住友不動産、住友商事、NTT都市開発、森ビルのデベロッパー6社に2025年度内に再開発プランなどを提案するよう打診。パレスサイドビルの売却も含めた不動産活用策を検討している。事業規模は1500億-2000億円に上ると推定されます。
関係者らによると、案件は初期段階で、売却・再開発ともに見送られる可能性もあるとのことです。一方で、本社ビルの再開発や売却を検討している背景には、本社ビルの老朽化もありますが、本業の悪化があります。
毎日新聞GHDは毎日新聞社やスポーツニッポン新聞社など5社を傘下に持っていますが、近年は新聞の購読者数や広告収入の減少で売上高の減少に歯止めがかからず、経営難に陥っています。毎日新聞GHDの決算公告によると、2024年3月期は、連結売上高が約1267億円、営業損益は約12億円の赤字、最終損益は約15億円の赤字でした。