神戸デジタル・ラボ、マーケティングでのシナリオ改善を支援するサービス「nosy」をリリース
AIによるデータ分析で興味関心を分類し、ターゲットへの接客・アプローチを最適化
株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:永吉 一郎、以下 KDL)は、独自の人工知能技術(AI)により、顧客への商品やサービスを提供するまでのシナリオの改善を支援できるクラスタリングオートメーションツール「nosy(ノージー)」の提供を5月8日より開始いたします。
nosyは、事業者が保有するデータを用いてKDLが提供するAIエンジンの関係性API(※)により消費者の興味・関心を分類します。本分類を用いてターゲットへの適切な接客やアプローチが行えます。さらに、昨今普及が広まっているメール配信サービスやマーケティングオートメーションツールなどのデジタルマーケティングツールと連携することによってプロセスを自動化できます。
一般リリースに先行して、大手女性下着メーカーである株式会社ワコールが運営する会員サイト「下着でつながるワコールのWebコミュニティ「MyWacoal(マイワコール) 」のメールマガジン会員の一部を対象に効果検証を行いました。nosyで導き出したマーケティングシナリオに沿ったメールマガジンでは、従来の一斉配信と比較して、クリック率が約254%増、メールマガジンからのサイト流入での平均ページビューが約185%増、滞在時間が約213%増、直帰率が約67%減という成果が得られました。
nosyの開発背景
昨今、消費者の関心や生活スタイルが多様化して急激な変化を遂げ、伴って企業が提供する商品やサービスは非常に短いサイクルで変化しています。多様化する顧客ニーズに対応するため、マーケティングの分野ではマーケティングオートメーション(MA)に代表される「データ活用」の普及が拡大しています。しかしその運用では、企業と顧客とをどう結びつけるかのシナリオを構築するために依然としてマーケッターの”経験と勘”に頼ることが多く、担当者の技量に左右されているのが現状です。このような背景からKDLでは、データに基づいて個々の消費者が持つ興味・関心を導き出し、それをもとにターゲットへの最適な接客・アプローチ方法を自動的に導き出す「クラスタリングオートメーション」という考え方を発案いたしました。
サービス概要
nosyでは、購買履歴、レビュー、アンケート結果、問合せ、自社SNSへのアクション履歴など事業者が保有する様々な顧客との接点情報を活用できます。nosyの導入の段階で企業のマーケティング戦略に応じて必要なデータの選定や分析を行います。データは、用意されているAPIを利用して登録できるため、顧客の最新の情報に応じてマーケティングシナリオを確認できます。導き出された結果は、nosyが提供するAPIによりマーケティングツールや自社システムへ組み込まれ、全てのマーケティング業務を自動化できます。また、報告会形式によるレポーティングプランでは、自社の顧客の現状把握とnosyによる分析結果の活用方針決定を支援いたします。
KDLでは「データを支配する」というコンセプトの元、活用しきれていないデータを活かすためのデータ活用技術に注力してきました。今回リリースする「nosy」では、企業が持つ、活かしきれていないデータを支配し、顧客の興味・関心を理解できる環境を作り出すことを目指しています。「nosy」は、各企業で導入が進んでいるデジタルマーケティングツールとの連携先を広め、マーケッターの技量に依存せず、個々の顧客に対して最適なマーケティングが可能な世界を実現いたします。