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DAC、音声信号処理技術開発のエヴィクサーと資本業務提携

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:島田雅也、以下 DAC)は、音声信号処理技術の研究開発を行うエヴィクサー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀧川淳、以下 エヴィクサー)の株式を取得し、資本業務提携を行いました。

エヴィクサーの音声信号処理技術について

 エヴィクサーは、音の信号処理に基づくソフトウェア(ACR技術(※1)、音響通信、音センシング)の研究開発を行っています。エヴィクサーが提供するACR(自動コンテンツ認識)技術は、テレビ、ラジオ、交通/屋外広告などで展開される広告物やコンテンツから発せられた音をスマートフォン等のマイクを通じて取得し、その音の特徴(※2)を解析することで、コンテンツの内容を即座に認識することができます。これにより、あらゆるメディアとスマートデバイスがリアルタイムに連動するマーケティングの実現をサポートします。

DACが支援するマスメディア×デジタルの取り組み

 昨今、生活者のメディア接触時間におけるデジタル(PC、タブレット、スマートフォン、携帯電話)の占める割合が大きく増加し、最近の調査では46.2%となっています(※3)。このメディア環境の変化に伴い、これまでマスメディアを主軸としたマーケティング活動を行っていた企業においても、デジタル領域への対応強化を進めています。加えて、スマートスピーカー(※4)への注目が高まっており、音声認識技術が重要視されています。

 このような状況の中、DACでは2016年12月、音声によるコンテンツ認識技術を活用した広告配信システムの開発およびそれに伴う特許を取得 (※5)しました。この技術により生活者のタッチポイントを統合的にとらえたメディアプランニングや効果計測へのニーズに対応を進めています。

資本業務提携の概要

 今回の資本業務提携により、DACとエヴィクサーは、両社の強みとノウハウを活かした、マスメディアとデジタル、オフライン行動データとオンライン行動データを繋げた新規性のあるサービス開発を行います。

 具体的には、媒体社や広告プラットフォーマーへ対し、ACR 技術の導入をサポートし、生活者のメディア接触データを収集します。さらに、このデータをDACのDMP「AudienceOne®」(※6)に連携することで、メディアとデバイスにわたる広告商品の開発や、テレビ・ラジオなどの媒体社へメディア接触状況を提供することで、メディア接触データによる新たな収益の創出を目指します。

▼取り組みのイメージ
DACとevixar

今後の展開

 DACとエヴィクサーは、音声認識技術を活用し、マスメディアとデジタルに限らず屋外や店頭までを通したフルファネルの広告効果計測やスマートスピーカーをはじめとしたIoTデバイスとの連携による新サービスの開発を共同で取り組んでまいります。

(※1) ACR(Automatic Content Recognition)は、現在視聴されているコンテンツの映像や音声等を分析し、そのコンテンツが何かを特定する技術です。
(※2) エヴィクサーの音の特徴解析について
音の特徴量について信号処理を経て符号化し、そのマッチングにより同一性を認識するもので、それぞれコンテンツの意味を認識するものではなく、符号化されたデータは不可逆であるため、ご利用によりプライバシーや著作権が侵害される心配はありません。
(※3) 博報堂DYメディアパートナーズ「メディア定点調査2017」より
(※4) Amazon社の「Amazon Echo」やGoogle社の「Google Home」に代表される、高精度のマイクと人工知能を活用した音声認識機能を備えた、音声操作対応スピーカー。大手プラットフォーマーの参入により注目を集めています。
(※5) 特許第6050449号  公開日:2016年12月2日
発明の名称:マッチングシステム
上記に伴うプレスリリース 「音声によるコンテンツ認識技術を活用した広告配信システムを独自開発」

https://www.dac.co.jp/press/2017/20170227_patent

(※6) 「AudienceOne®」とは、広告配信結果、ソーシャルメディア、提携企業の3rd Partyデータ等を収集・解析し、見込顧客の発見や既存顧客のロイヤルカスタマー化等のさまざまなマーケティング施策に活用できるデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)です。4.8億ユニークブラウザ、1兆レコードを超える国内最大級のデータ量を保有しています。


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