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ベイジアンネットワークを用いたアトリビューション分析サービス開始 ~アトリビューションスコアを数理モデルで定量化、 広告予算の最適配分も把握可能~

2013.6.26

株式会社ALBERT(アルベルト、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:上村崇、以下ALBERT)は広告における各メディアの因果関係と貢献度をベイジアンネットワークによる因果推論モデルで把握するアトリビューション分析サービスをスタートしました。
アトリビューション分析は主にインターネット広告においてメディアごとのコンバージョンに対する貢献度を把握するために行なうものですが、従来の算出ロジックは恣意的かつ固定的で、実際の貢献度を正しく把握できるものではありませんでした。ALBERTはこの問題を解決するため、仮説ありきのモデルではなく、観測されたデータから因果関係を推測することが可能なベイジアンネットワークを採用することで、合理的な貢献度の重み付けをすることに成功いたしました。


従来のアトリビューション分析の問題点

一般的なアトリビューション分析には最後のアクションが重要だとする「ラスト重視モデル」、最初のアクションが重要だという「初回重視モデル」、コンバージョンに至る全てのアクションが均等に貢献しているとする「均等配分モデル」などがあります。いずれのモデルも貢献度の割当てロジックとして客観的な根拠が乏しく、意思決定に繋がるような正しい分析にはなりえませんでした。

ベイジアンネットワークによるアトリビューション分析
ALBERTでは前述のような一般的なアトリビューション分析の問題点を解決するモデルとしてベイジアンネットワークを用いた分析手法を採用しました。ベイジアンネットワークは、コンバージョンに至った原因がどのキャンペーンのどのメディアにあるのかという因果関係と、それぞれがどれだけコンバージョンに影響を与えたかという影響度を、グラフ構造および確率分布から高精度に推論するモデルです。一般的なモデルのように因果関係と影響度を根拠なしに割振るのではなく、観測されたデータから数理的に算出できる点が最大の特徴です。

広告予算の最適配分も把握可能
ベイジアンネットワークにより算出された各メディア別のアトリビューションスコアから、より高い効果の望める広告予算配分を把握することができます。純広告、各種DSP経由広告、リスティング広告などの各キャンペーンに対して、一定の広告予算をどのように配分すれば最もROIが高くなるかを把握して、効率的な広告配信ができるようになります。

トリプルメディアにおけるアトリビューション分析も提供
ALBERTでは、インターネット広告などデジタルマーケティング領域だけではなく、4大マス広告、リアル店舗での販売促進にも適用できるモデルを開発、TV広告を打った翌日の店舗来店者の変化、Webでの検索数の変化からTV広告がプロモーション全体に及ぼす影響度を算出することも可能です。

ALBERTは今後も「分析力」を強みとするデータサイエンティスト集団として、画期的な広告ソリューションを独自開発して提供することで、広告主の継続的な企業価値の向上に貢献してまいります。

株式会社ALBERT
2005年7月設立。事業コンセプトは『分析力をコアとする情報最適化企業』。高度なレコメンデーション、情報の最適化を実現するテクノロジーとして、前身のインタースコープで培ったマーケティングリサーチ、統計解析、データマイニング、テキスト解析に加え、徳島大学との共同開発による画像解析、豊富な導入実績に裏付けられた信頼のWeb、モバイル、ITインフラ技術を保有。
これらのキーテクノロジーをベースに独自開発のレコメンドエンジンとして、行動履歴を使った推薦を安く簡単に『おまかせ!ログレコメンダー』のほか、対話型の意思決定システム『Bull’s eye』等をECサイトやメーカーダイレクトサイトに提供。行動ターゲティング広告、広告のマッチングや最適化、Webサイトの最適化、One to oneマーケティングを実現するCRMソリューション等の情報の最適化など、分析力を強みとしたマーケティング支援も行なっています。


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