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博報堂ⅮYメディアパートナーズ、ブロックチェーン型超高速データベース領域でアーリーワークスと業務提携

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株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢嶋弘毅、以下博報堂DYメディアパートナーズ)は、株式会社アーリーワークス(本社:東京都台東区、代表取締役:小林聖、以下アーリーワークス)と業務提携を行います。これにより、博報堂ⅮYメディアパートナーズが持つメディア企業とのネットワークと、博報堂ⅮYメディアパートナーズ内のdApps新規事業開発プロジェクト「PlayAsset」が持つブロックチェーンに関する知見、そしてアーリーワークスが開発したブロックチェーン型超高速データベース「Grid Ledger System(以下、「GLS」)」を掛け合わせ、ブロックチェーンを活用した企画開発からシステム開発まで一気通貫したソリューションが提供できる体制を構築します。昨今急激に増大しているIoTデバイスをはじめ、あらゆるメディアから生み出される膨大なデータを、安全に収集・管理・利用するためのデータベースの構築で、メディア産業の成長を支援します。

 テクノロジーの進化により、日常のあらゆるモノがメディアになるIoT時代を迎えております。そして、IoTをはじめ、インターネットに繋がっているメディアが増えると、メディアから生み出されるデータ量は飛躍的に増えます。総務省の調査では、2014年に世界で約720 EB(EB=エクサバイト、1EB=約10億GB)だったデータトラフィック量が、2021年には約3,800EBと、5倍以上にもなると予想されています。このような時代に、サステイナブルな運営体制を実現し、指数関数的な成長を遂げるためには、この膨大なデータを安全に収集・管理し、的確に利用することが重要となります。そのため、高い処理能力(スケーラビリティ)と高いセキュリティを持ち、無数のデバイスから送られてくるデータをリアルタイムに近いスピードで処理可能なデータベースの構築が、近い将来求められます。

 データベースの重要な要素としては「スピード」「スケーラビリティ」「セキュリティ」の3つがありますが、従来のデータベースはスピードとスケーラビリティを出すために大規模なサーバーを設置し、サーバーを守るためのセキュリティに高いコストをかける必要がありました。このコストを下げるために、改ざん耐性の高いブロックチェーン技術を活用することが考えられますが、完全分散型の従来のブロックチェーンでは全てのノードが同じ処理を行うため、従来のデータベース並みの処理スピードが出せず、ビジネス利用には難しい側面がありました。

 アーリーワークスの「GLS」は従来の完全分散型ブロックチェーンではなく、一部に中央集権的な発想や、DAGと呼ばれる取引ごとに承認が可能な高速化技術を取り入れることで、従来のデータベースではコストの観点から実現することが難しかった高いセキュリティを担保しながら、スピードとスケーラビリティも実現することを可能にしました。この「GLS」を活用することで、これから生まれてくる様々なビジネスアイディアを実現し、メディアの成長を支えていくことが可能になります。

 博報堂ⅮYメディアパートナーズは、大量のデータを高速に処理することが求められる、「PlayAsset」で構想しているdAppsゲーム領域で「GLS」を活用することで、各企業の更なる成長の支援や新たなビジネス開発が可能になると考えています。その他にも広告領域をはじめ、自動運転などのMaaS領域、スマートシティ、ウェアラブルデバイス、新しいデジタル空間など、新たな産業として期待され、かつ大量のデータを高速に処理することが求められる領域を中心に「GLS」を活用したビジネスの可能性を探索していきます。


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