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MediaMath、Tactadsを買収 クッキー非依存型クロスデバイス・ターゲティング実現

2014.4.25

デジタルマーケティング担当者向けTerminalOne Marketing Operating System(商標)(http://www.mediamath.com/MediaMath)の開発企業であるMediaMathは24日、クッキー非依存型のクロスデバイス・ターゲティング技術のプロバイダーであるTactadsを買収したと発表した。この技術がTerminalOneに組み込まれることによって、広告主は消費者とコミュニケートすることができ、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、デスクトップなどのデバイスでもマーケティング活動を統合することが可能となる。

MediaMathのジョー・ザワツキー最高経営責任者(CEO)は「ウェブを内蔵した多様なデバイスの利用は当たり前のことになっており、あらゆるスクリーン上でハイパーコネクティッドなユーザーにターゲットを合わせることも緊急課題となっている。当社がTactadsを買収したのは、当社の顧客がこの課題を克服し、マーケティング効率を向上させて投資収益率を高めることを支援するために用いている多くの方法の1つにすぎない」と語った。

フランスに本社を置くTactadsは、統計技術を駆使してデバイスを特定し、それを関連付ける高度なアルゴリズムを使う独自のソフトウエアを開発した。この技術はクッキーに依存せず、消費者を個人的に特定する情報も使わず、業界のプライバシー保護基準に順守している。

Tactadsのロマン・ゴーチエ最高経営責任者(CEO)は「広告技術業界は大きな変革を経験し、広告主は消費者とのかかわ合いを持つうえで変化することを余儀なくされた。われわれはプライバシー保護に準拠したソリューションを開発、ターゲティングの課題に対処してマーケティング・パフォーマンスを向上させることに専念してきた。この目標はMediaMathも共有している。今回の買収によって、当社のソリューションが幅広い世界中のオーディエンスに提供されることになる。われわれはMediaMathの一員になることを大変うれしく思う」と語った。

Tactadsのソリューションは、MediaMathが特許を保有するConnectedID技術のコンポーネントの1つになる。ConnectedID技術は広告主がこれまでになかった規模であらゆるチャンネルおよびデバイスの顧客とかかわり合いを持つことを可能にするために開発された。MediaMathのアリ・ブシャルター最高執行責任者(COO)は「ConnectedIDは、Tactadsの強力なクッキー非依存型クロスデバイス技術が統合されることによって、厳格なプライバシー保護を順守しながらメディア企業、パブリッシャー、広告主のターゲティング・シグナルを橋渡しするとともに、現在市場に提供されているクッキー依存型ソリューションよりも確実なユーザー・オプトアウトが可能となる。ConnectedIDはクロスチャンネルのマーケティングおよび測定をこれまで以上に支援する」と語った。

ConnectedIDのベータ版はMediaMathのTerminalOne Marketing Operating System(商標)の一部として2014年第3四半期に提供される予定。

▽MediaMathについて
MediaMathはニューヨークに本社を置き、5大陸12カ所で営業活動を展開、デジタルマーケティング技術を開発し、深い業界専門知識を提供することによって、マーケティング担当者が世界のデジタルメディア全体で個別に、または大規模に消費者とつながりを持つことを実現する。マーケティング担当者はMediaMathのTerminalOne Marketing Operating System(商標)を使って、自社の技術インフラストラクチャーをカスタマイズし、デジタル・マーケティング・プログラムのプランニング、実行、最適化、解析を活用し、ビジネスの成長につながるスマートな決定を下すことが可能となる。TerminalOneはフォーチュン100社の55%に相当するマーケティング担当者を含め多数の担当者の業務を支援し、そのユーザーがデジタル・エコシステム全体で画期的な業績を上げることを可能にする。


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