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【まとめ】コロナ流行以降の広告市場推移~インターネットは回復傾向~

2021.5.17

新型コロナウイルスが日本国内での流行が拡大してから1年以上経過しました。そのため、経済産業省が毎月発表している月次の市場レポートも、コロナ流行以降の数値が溜まってきましたので簡単に分析したいと思います。

ネット広告市場は回復傾向か

コロナ流行下での広告市場

上図は、2020年1月以降の月次での前年同月比の増減レポートです。細かい数字は下部に表も掲載させて頂きました。

2020年1,2月はすでにコロナウイルスは話題となっていましたが、ほぼコロナ流行前と同じトレンドでしたが、3月から大きく下回っていることがわかります。

しかし、8月ころからインターネット広告がいち早く回復傾向に入り、下期になるとテレビや新聞もほぼ前年同月比で横ばいに近い水準になっていることがわかります。
またテレビや新聞はコロナ前よりダウントレンドであったため、ほぼ流行前の水準に戻しているとも言えるでしょう。

一方で、外出自粛は続いているため交通広告は回復していないことや、アパレル系のクライアントが多かった雑誌系もいまだに数字が回復していないこともわかります。

 

全体 新聞 雑誌 テレビ ラジオ 交通広告 ネット広告
2020/1 98.3 86.2 87.9 93.8 95.0 106.5 99.6
2020/2 97.8 95.8 93.6 96.2 98.2 102.1 104.9
2020/3 95.4 78.6 82.1 94.4 94.7 108.8 98.7
2020/4 78.7 67.1 74.0 81.9 81.4 78.5 100.9
2020/5 69.1 71.0 58.5 72.7 78.1 67.7 87.9
2020/6 78.2 75.4 43.9 71.2 83.0 66.5 85.8
2020/7 80.2 66.2 54.9 75.5 87.9 61.3 93.9
2020/8 82.3 75.2 51.7 80.6 88.6 67.8 104
2020/9 78.7 83.1 55.8 85.4 83.0 59.0 97.2
2020/10 85.9 91.9 64.7 95.7 86.1 63.8 107.8
2020/11 80.9 89.2 59.8 92.5 91.8 65.1 108.8
2020/12 91.3 94 78.4 102.3 88.3 62.1 101.4
2021/1 74.4 82.3 74.5 94.9 87.5 60.9 117.8
2021/2 90.9 78.1 60.9 95.8 85.8 61.3 115.2
2021/3 100.6 104 68.4 97.2 85.8 62.1 115.6

まとめと所感

・インターネット広告市場の影響は軽微(むしろプラスも)
・下期から全体的に回復傾向
・交通は外出自粛、雑誌はクライアント業種の問題で今もダウントレンド
・主要広告主は大きく変わっている可能性(旅行・アパレルは弱く、ゲーム・配信系は強くなど)

2021年の詳細の数値

経済産業省が毎月まとめている特定サービス産業動態統計調査を元に、毎月広告市場の売上高を媒体別・月別でまとめています。 媒体別売上(単位:百万円) 全体

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