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アイレップ、バーチャルプロダクション技術を用いた広告映像を制作

2021.6.2

アイレップは、高精細大型LEDディスプレイにリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法「バーチャルプロダクション(LED WALL + In-Camera VFX)」を使用した、国内初の広告映像を制作しました。ひとつのスタジオで、数か国でロケーション撮影したような映像制作を1日で実現し、従来の制作期間を大幅に短縮して完成させました。最先端のデジタル制作技術を広告制作に取り入れることにより、クライアント企業の広告制作におけるニューノーマルを実現してまいります。

バーチャルプロダクションを使用した実際の撮影風景 (クレジット表記:株式会社ベイクルーズ)
アイレップ

コロナ禍の広告映像制作において、従来型の撮影手法ではさまざまな制約で制作が困難になるケースが生まれています。「バーチャルプロダクション技術」を用いることにより、撮影における場所や時間の制約から解放され、遠方へのロケーション撮影なく多様なシチュエーションで撮影することが可能です。

この「バーチャルプロダクション技術」は、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングとリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法のひとつです。今回は、そのソリューション開発を進めるソニーPCL株式会社(東京都品川区:https://www.sonypcl.jp/ 以下、ソニーPCL)から技術協力を受け、演者が立つステージの奥に、8K/440インチのソニー製 Crystal LEDを配置して、カメラの動きと連動する3DCGを中心とした背景画像を表示させることにより、これまでの「クロマキー合成※3」などによる撮影後の映像処理や補正の調整にかかる労力を軽減し、実際に現地で撮影しているような映像制作を実現しています。

最先端の「バーチャルプロダクション技術」を導入することにより、光が反射しやすい商材や、背景が透けている状態を写す必要があるクリアな商材(飲料など)の撮影、バーチャル環境に演者が入り込んだような表現による撮影、また、海外や遠方でのロケーションを必要とする撮影での活用や、室内においてまるで屋外で実施したかのような撮影を可能にします。そのほか、屋外撮影による新製品のデザインの漏洩のリスクを減らせるなど、さまざまなクライアント企業の、より効率的・効果的な広告映像の制作を実現します。

バーチャルプロダクションについて
大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングとリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法のひとつで、3DCGを中心としたバーチャル背景画像を大型ディスプレイに表示し、現実空間にあるオブジェクトや人物を、カメラで再撮影することで、後処理なく背景画像と実写を組みあわせた映像制作を実現します。

今回制作した映像について
株式会社ベイクルーズが運営するファッション通販サイト「BAYCREW’S STORE(ベイクルーズストア:https://baycrews.jp/)」のEC販促CM制作において、初めてバーチャルプロダクション技術が導入されました。
映像URL:https://youtu.be/7VPWtY_nQ7Y

クライアント企業 ご担当者様コメント
株式会社ベイクルーズ
EC統括 Digital Marketing Div. Digital Communication Sec.
馬來 真知子 (マキ マチコ)様

クライアント企業 ご担当者様コメント
Q1.バーチャルプロダクションによる撮影を決定した理由と感想
A.初めて映像を見た際にとてもリアルでバーチャル映像の違和感がない点に驚いた。この手法であれば当社商品の良さである素材感やデザイン性を映像でしっかり伝えることができると考えた。

Q2.バーチャルプロダクションによる撮影を導入したメリット
A.各ブランドの世界観を動画で表現するにあたり、それぞれ違った雰囲気のシーンを演出する必要があった。制作費の兼ね合いやコロナ禍でなかなか海外などへのロケに行けない中で、高いクオリティで複数ブランドの世界観を表現できる点が良かった。また、アパレルは季節性商品のため、商品の切替え時期を考慮しなければならず、企画から動画制作までの時間をできるだけ短くする必要があるが、今回の技術を活用することでロケや従来型のグリーンバックでの撮影に比べ時間を大幅に短縮でき、十分な動画の配信期間を確保できることも魅力だった。

Q3.今回の撮影を踏まえて、今後の動画制作はどのように変わっていくと考えられるか
A.コロナ禍で引き続き移動に制約がある状況ではバーチャルプロダクションを活用した動画制作のニーズは広がっていくと考えられる。

※1  LED WALL + In-Camera VFX
※2 ソニーPCLが開発を進めるソリューションを使用したCM映像の制作は日本初
※3 クロマキー合成とはキーイングと呼ばれる切り抜き合成の一種で、特定の色の成分から映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術を言います。


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