TBS HD、2021年度上期決算は増収増益で通期予想も上方修正
TBS HDの2022年3月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比15.2%増の1720億8000万円、営業利益が同222.7%増の145億9300万円、経常利益が同92.8%増の188億2500万円、純利益が同101.8%増の119億9500万円でした。
ライフスタイル事業セグメントの売上高は、293億9400万円(前年同期比14.3%増)、営業利益は17億5900万円(1,206.0%増)。スタイリングライフグループでは、中核の小売事業「プラザスタイルカンパニー」は、緊急事態宣言の発出による店舗休業や時短営業を強いられたものの、前年同期よりも対象施設が限定的だったこともあり、増収増益となった。通信販売事業の㈱ライトアップショッピングクラブが巣ごもり需要拡大基調の中、顧客数を大幅に増やし増収増益。
不動産・その他事業セグメントにおいては、不動産・その他の事業セグメントの売上高は78億6200万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は39億1900万円(5.5%減)。収入面は微減収ながら堅調に推移し、費用面で修繕費が増加したことにより減益。
メディア・コンテンツ事業セグメントにおいて、タイム収入については、「マスターズ」や「東京オリンピック・パラリンピック」などスポーツイベントを中心とした単発番組の好調により、増収。スポットセールスについては、広告主による関東地区投下量の前年同期比41.5%増が大きく貢献し、大幅な増収となった。コンテンツ収入については、前年同期の巣ごもり需要による番販の活況からの反動減があったものの、ドラマを中心とした無料・有料動画配信の好調によって大幅な増収。アニメは「五等分の花嫁」や過去タイトルの2次利用収入が好調で、増収増益となった。マーチャンダインジグセンターは、DVD収入の前期巣ごもり需要の反動減などにより、減収減益。㈱TBSラジオの売上高については、タイムセールスが堅調に推移し、1億6800万円増収の41億5400万円(前年同期比4.2%増)と。
業績予想修正理由
ますTBSテレビのスポット収入が好調を維持し急回復したことに加え、タイム収入が東京オリンピック・パラリンピックなどの単発により増収、配信収入も順調に拡大しているほか、コストコントロールの効果もあり、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益とも期首の想定を大幅に上回りました。
このような環境下、第3四半期以降もスポット収入や配信収入の好調が年度末まで続くと想定し、また新規連結の影響も加味し、2021年8月5日の「2022年3月期第1四半期決算短信」で公表いたしました業績予想を修正させていただきます。