Web3起業家支援のArriba Studio、博報堂DYグループらから資金調達
シンガポール・東京を拠点にWeb3/NFT起業家支援を展開するアクセラレーターArriba Studio Pte.Ltd.(本社:シンガポール共和国、代表:佐藤 崇、以後アリーバ社)は、新たに国内外の大手事業会社を中心とした資金調達を実施したことを発表しました。調達額は明らかにしていません。
背景と概要
アリーバ社は、2022年2月に設立以来、数々の日系Web3スタートアップの立ち上げ・グロース支援と出資活動を展開してきました。Web3領域の市場拡大に伴い2022年12月時点で8社への出資・支援活動と(内1社上場済)、著名な国内外のWeb3投資家やエコシステムパートナーが集まるカンファレンス(Arriba X ※1)を展開しています。
昨今、全世界的には大手取引所のFTX社の破綻など、Web3領域の見通しの難しさが続いています。一方で日本国内はWeb3が次世代の国家成長戦略の柱に提言されるなど引き続き関心は高い状況が続いております。ただ国内からは、税制や会計監査上の観点から事業会社がトークンを取得しづらいこと、LPS法等の観点から日本国内で組成されたファンドからWeb3スタートアップへの出資が困難な状況、などが続いています。
アリーバ社は、シンガポールを拠点としWeb3スタートアップへの投資機会を提供できる独自の存在として事業会社各社との豊富な接点を有しています。設立以来出資・支援先の充実したポートフォリオを抱え、海外市況が低迷する中、引き続き多数のWeb3スタートアップからの引き合いが増えていること等を今後の事業拡大に向けた格好の好機と捉え、今回投資資本の拡充を実施しました。
本資本調達ラウンドに際しては、博報堂DYグループ・Game On・アミューズなど国内外の大手事業会社が参加しました。Web3スタートアップのマスアダプテーションをテーマとし、出資元の事業会社(※2)と、出資先のweb3スタートアップの共創など、幅広い分野での連携を目指し支援メニューを拡充します。
支援メニューの拡充
1.シンガポール進出支援の拡充
シンガポールでJR東⽇本グループが展開するコワーキングスペース「One&Co」と提携し、Web3スタートアップを支援するプログラム等の検討を進めます。またArriba Studioのオフィスアワーやコミュニティイベント等も現地にて定期的に実施いたします。2022年12月に実施し150人以上のWeb3領域のキーパーソンが参加したArribaXの次回イベントは日本・シンガポール同時開催を目指します。
2.UAE支援活動の拡充
シンガポール進出企業のみならず、Web3分野では進出が相次ぐUAE(ドバイ・アブダビ等)への支援活動を強化いたします。社内に進出準備室を開設しました。
3.各種クラウドサービスの支援ツール拡充
AWS(Amazon Web Service)・Google Cloudと提携し、出資先に対して開発用クーポンを提供します。