マイクロアド、オルタナティブデータに基づく株式投資事業を開始
マイクロアドは、新規事業としてオルタナティブデータに基づく株式投資事業を開始することを発表しました。
1.事業開始の趣旨
オルタナティブデータとは株式投資等の投資業において、その投資判断や経済の先行きを予測する材料として活用されるデータ群です。一般的に従来の投資業においては、企業が公表する決算情報や政府公認の統計データなどを投資判断に活用しておりました。一方で SNS の投稿や WEB サイトのトラフィック、消費・購買データなどの様々なビッグデータを分析・解析することによって、より速報性が高く、様々な粒度で投資判断に活用できるオルタナティブデータが注目されております。また、AI や機械学習の活
用によって、その分析精度を継続的に向上させていくことが可能です。
マイクロアドでは、かねてよりデータプロダクトのサービスにおいて、様々なデータを多くの企業から収集し、AIや機械学習による分析を行うことで、マーケティング領域のソリューションとしてそのデータを活用してまいりました。そのデータと分析力の知見を活かし、2022 年 11 月よりオルタナティブデータそのものを投資家向けに販売する事業を開始しております。
本事業ではそのオルタナティブデータの活用をさらに発展させ、自己資金による上場企業株式を対象とした投資事業を開始いたします。本事業では、パイロットファンドとしてオルタナティブデータの分析精度を継続的に向上させながら、収益の拡大を目指してまいります。
2.新たな事業の概要
(1)新たな事業の内容
本事業では、マイクロアドが契約するデータ保有企業から収集した様々な消費・行動データを、専任の分析官が AIや機械学習などを用いたアルゴリズムによってオルタナティブデータとして加工・分析を行います。実際の投資活動においては、オルタナティブデータの分析により決定された投資対象候補の銘柄、取引内容・金額、取引時期等に基づいて機械的な判断によって投資を実行いたします。オルタナティブデータの分析ロジックは投資活動の成果を分析システムにフィードバックすることで、随時アルゴリズムの改善を行いその精度を向上させていきます。
(2)当該事業を担当する部門
本事業の開始にあたり、新たに「オルタナティブデータ部」を設立し、代表取締役 社長執行役員の渡辺 健太郎が管掌いたします。
(3)当該事業の開始のために特別に支出する金額及び内容
特別に支出する金額はございません。なお、株式投資における投資資金は 2022 年 9 月期連結・単体それぞれの固定資産の 10%未満の範囲となります。