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FLUX、44億円のシリーズB資金調達ラウンドを実施

2023.6.14

flux

FLUXは、DNX Ventures、Archetype Ventures、ジャパン・コインベスト、あおぞら企業投資、Salesforce Ventures、Sony Innovation Fund、SMBC日興証券、NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資および新株予約権付社債と、金融機関からの融資等を合わせて総額44億円のシリーズBラウンドを実施しまいsた。これにより累積資金調達額は56億円となり、ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」の開発及び採用活動を強化してまいります。

■事業開発の背景および市場概況

FLUXは「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」をミッションに掲げ、予測分析・自然言語処理・大規模言語モデルなどのAI技術を開発スキルや知識がなくても簡単にビジネス活用できるノーコードAIプラットフォームの「FLUX AI」を開発しています。

近年、大規模言語モデルや生成AIといったAI技術の登場により急速にビジネスが変化しつつあります。一方でAI技術のビジネス活用には専門知識が求められることやAIエンジニアの不足等により導入が進んでいない企業も多く見られます。FLUXではこの問題を解決するために専門家チームを組成して、AI技術の基礎研究とサービス開発に力を入れてきました。

■ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」について

「FLUX AI」はAI技術のビジネス活用をカンタンにするノーコードAIプラットフォームです。FLUXではFLUX AIを利用して、ノーコードで利用できる複数のサービスを提供しています。

AIを利用して最適化や需要予測といった機能を持つサービスを開発する場合、データ整備やモデル構築などに多くの時間と費用がかかります。FLUXではこれらを共通基盤とすることで効率的にサービス開発を行っています。

複数のサービスを通じて得られる膨大なデータは共通のデータベースに蓄積されます。月間100TBのデータ量が増加しており、データガバナンスやプライバシーに配慮した上で活用することによってサービス全体の性能向上に繋がっています。

FLUXが提供する複数のサービスの顧客数は1,106と媒体社や広告主などの大手企業を中心に導入されています。また、解約率(月次)は0.2%と高い満足度を実現しています。

■資金調達の目的および今後について

1:既存サービスの強化
FLUXでは広告・マーケティング領域を中心に広告収益最大化・運用工数削減・オーディエンス最適化などの機能を持ったサービスを展開してきました。引き続き性能向上のための開発に加えて、生成AIを活用したクリエイティブ生成やコンテンツ生成といった新機能開発にも取り組みます。広告・マーケティング領域の幅広い課題を解決できるサービス群の展開を目指します。

2:他領域への展開
広告・マーケティング領域のサービス開発で得た技術やデータを活かして、他領域でのサービス展開を目指します。「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」のミッションに基づき、テクノロジーによって複雑化している領域に対して、ノーコードでカンタンに利用できるサービスの提供を通じてコスト削減・効率化を行い、導入企業の事業成長に貢献します。

3:AI技術の基礎研究
創業以来、予測分析・自然言語処理・大規模言語モデルを中心としたAI技術の基礎研究に力を入れてきました。AI技術を社会実装するための研究を加速するため、技術投資と人材採用を強化します。さらに協業先との共同研究にも積極的に取り組むなど、あらゆる可能性を追求します。

■本ラウンドにおける投資家及び金融機関について(順不同)

既存投資家 : DNX Ventures, Archetype Ventures
新規投資家 : ジャパン・コインベスト, あおぞら企業投資, Salesforce Ventures, Sony Innovation Fund, SMBC日興証券, NTTドコモ・ベンチャーズ
金融機関 : りそな銀行, 商工組合中央金庫

引受先各社からのコメント

DNX Ventures:Managing Partner / Head of Japan 倉林 陽 氏
シリーズAに続き、FLUX社のシリーズBをリードさせて頂きました。デジタルマーケティング領域は日本でもプレイヤー数が多く、難易度が高い市場ですが、永井社長を筆頭にした素晴らしいチームと独自開発したAIをレバレッジしたプロダクトで、FLUX社はマーケットにおける確固たるポジションを確立したと確信しています。今後もコアであるAIとプロダクト実装力を武器に、更なる飛躍を楽しみにしております。

Archetype Ventures:マネージングパートナー 福井 俊平 氏
2019年の初回投資から今回のシリーズBに至るまで継続的に追加出資させて頂き大変嬉しく思っております。初回投資実行時点での投資仮説を見事に検証し、爆速でプロダクト展開を実行していくFLUX社は、ご一緒していて非常にエキサイティングで、我々も良い刺激を貰っていると感じています。非常に大きいマーケットの中でAIを駆使しながら活躍していくFLUX社が、リーディングカンパニーへと成長していくことを強く期待しております。

ジャパン・コインベスト(GP 三井住友トラスト・インベストメント株式会社):ディレクター スー デビッド 氏
FLUX社の高度なAI開発力と実装力は顧客にとっては簡単なテクノロジーと高い経済価値に繋がり、デジタル・マーケティング業界のコアフォースになると確信しています。今後の更なる成長と社会的な貢献を期待しています。

あおぞら企業投資:代表取締役CEO 久保 彰史 氏
FLUX社が提供するノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」は短期間で多くの顧客に支持されており、これまでに注力してきた広告・マーケティング領域で培ったデータやノウハウを基軸に、ソリューションの提供範囲を拡げています。永井社長を中心とした素晴らしい経営チームのもと、日進月歩で進化するAI技術の社会実装を通じて、更なる事業成長と社会貢献を期待しています。

Salesforce Ventures:プリンシパル 細村 拓也 氏
多くの企業は自社の膨大なデータを効果的に分析し顧客体験を最適化し続ける取り組みにまだ課題を感じています。類似サービスが複数ある中で、FLUX社のプロダクトは高度なAI技術力をベースに現場の担当者が成果の出しやすい施策をカンタンに実行できるように支援している点が特徴です。AI開発チームが提供するプロダクト群と知識と経験が豊富な営業チームが顧客の成功を支え、更にFLUX社が成長していけるよう当社も支援していきたく思います。

ソニーベンチャーズ株式会社:代表取締役社長 土川 元 氏
FLUX社は、AIの本質的な価値である利便性や効果が多くの顧客に支持され、短期間で急成長しています。永井社長を中心とした優れた経営チームのリードのもと、既存のマーケティング領域や、それ以外の分野も含めたさらなる成長が実現できるよう、当社も支援していきます。

SMBC日興証券:マーチャント・バンキング部長 折田 中 氏
シリーズBへの参加にあたっては、FLUX社の「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」という企業理念を体現するビジネスモデルと、それを実現可能とする高い技術開発力を評価させていただきました。昨今課題となっている個人情報保護規制強化に配慮したサービス提供を通じて、来たるCookieレス時代において顧客に選ばれ続けるソリューションプロバイダーとして大きく成長されることを期待しています。

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ:Manager 田口 知宏 氏
デジタルマーケティングが普及する中、ウェブ上で顧客を深く理解し、最適なコミュニケーションを図ることの重要性は高まるばかりですが、最適解を得るのは容易ではありません。FLUX社は経営陣の皆さまの深い技術知見に基づく先見性、AIを活用したプロダクトにより、顧客ごとに最適化されたデジタル体験を実現し、既に多くの企業へ価値を提供されています。NTTドコモグループもFLUX社のみなさまと一緒に、より便利で豊かなデジタル体験を世の中に広めて参ります!


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