デジクル、スーパーマーケットのアプリ・LINEミニアプリ活用にまつわる調査を実施
CARTA HOLDINGSのグループ会社で、小売業のDX支援事業を展開する株式会社デジクルは、オール日本スーパーマーケット協会に加盟するスーパーマーケットのネイティブアプリ・LINEミニアプリ活用における調査をまとめた結果を発表しました。
調査は、業界のアプリ・LINEミニアプリ活用の現状把握を目的とし、オール日本スーパーマーケット協会のスーパーマーケット事業がメインの正会員 61社* のネイティブアプリ/ LINEミニアプリに搭載されている8つの機能（会員証、クーポン、チラシ、ポイント、独自決済、宅配・EC連携、キャンペーン、レシピ）をデジクル独自の基準で分析いたしました。結果は、次の通りです。
*: 2023年7月19日時点
◼️調査対象の49%がアプリを活用
オール日本スーパーマーケット協会の正会員のうち、ネイティブアプリ（以下、アプリ）及びLINEミニアプリを導入している企業は61社中30社となりました。
昨年実施したスーパーマーケットにおけるアプリ・LINEミニアプリ活用の調査* で、アプリを活用していたスーパーマーケットは、対象企業の54%だったことからも、アプリ活用の重要性が高まっているものの、コスト面や運用面等、未だ導入には大きな障壁があることが予想されます。
*: 小売DX白書2022-食品スーパーマーケット編より参照
◼️アプリに最も搭載されている機能は「チラシ」
最も搭載されていた機能は、チラシ(95.6%)となり、2位に、クーポン、会員証、そしてポイント（共に65.2%）が続きました。
・チラシ機能
全店共通のチラシのほかに、エリア別のチラシ、ユーザーが「お気に入り店舗」に登録した店舗ごとのチラシや、ユーザーの位置情報を取得して近くの店舗のチラシを表示する機能もあり、各社でチラシ情報の届け方に工夫が見られました。
・クーポン機能
クーポン機能では、多くの企業が、ポイントクーポンや会員限定のクーポンを配信しており、アナログでのクーポン配布だけでは実現が難しいアプローチに取り組んでいることがわかりました。さらに、一部では、お買い上げ金額に応じて会員ランクを設定し、ランク別にクーポンを配信している事例もありました。
・会員証
会員証を搭載するアプリの73%はカード会員向けに設計されており、多くのアプリで、店頭のサービスカウンターやレジでの会員証発行が必要でした。
会員証機能が搭載されていないアプリは、店舗からのお知らせ等コンテンツ発信に主に使われる一方、カード会員向けアプリでは、アプリ内決済や、ポイント機能などよりリッチな機能が展開されており、デジタル会員証への移行を促すアプリも多く見られました。
・ポイント機能
通常のお買い物時に貯まるポイントだけでなく、アプリ内のコンテンツやチラシを見るなど、アプリ内を回遊するだけでポイントを貯められるアプリがありました。これにより、ユーザーがポイントを貯めるためにアプリを活用することで、アプリの継続的な利用を促進する狙いがあると考えられます。
◼️アプリ・LINEミニアプリ活用が進んでいる会社は「サミット株式会社」
アプリ活用企業の各機能をデジクル独自の指標で分析した結果、最も優れたアプリ活用を行なっていたのは、サミット株式会社(以下、サミット)、 2位 株式会社デリシア・株式会社近商ストアとなりました。
サミットの公式アプリでは、幅広い機能を搭載しながらも、アプリ立ち上げ中に常時使用可能なメモ機能など、お客様に寄り添ったアプリ体験を提供しています。また、カード会員でなくともアプリ経由での会員登録が可能である点でも高いポイントを獲得しました。
上位にランクインした企業では、その他にも、属性に応じたサービスの提供や、レシピ等の情報・コンテンツの充実、ユーザビリティを考慮した機能設計がなされていました。
本調査「小売DX白書2023-食品スーパーマーケット編-」では、上記の内容だけでなく、調査対象であるそれぞれの企業のアプリ活用の詳細もご確認いただけます。
詳しくは、下記のリンクよりご確認ください。
＞＞「小売DX白書2023-食品スーパーマーケット編-」をダウンロードする
またデジクルでは、2023年1月に一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 会員名簿2022（食品スーパー）における年間売上高記載上位50社を対象にした調査報告書「小売DX白書2022-食品スーパーマーケット編」を公開しています。詳細は下記よりご確認ください。
＞＞「小売DX白書2022-食品スーパーマーケット編」をダウンロードする
各種ランキングは次の通りです。
アプリ・LINEミニアプリ活用ランキング
1位：サミット株式会社
2位：株式会社デリシア
2位：株式会社近商ストア
搭載機能 ランキング
1位：チラシ
2位：クーポン
2位：会員証
2位：ポイント
5位：レシピ
5位：キャンペーン
5位：独自決済
8位：宅配・EC連携
<調査概要>
調査期間：2023年8月17日～10月5日
調査方法：対象企業のネイティブアプリ/ LINEミニアプリで搭載されている8つの機能（会員証、クーポン、チラシ、ポイント、独自決済、宅配・EC連携、キャンペーン、レシピ）をデジクル独自の基準で5段階で評価
調査対象：オール日本スーパーマーケット協会の正会員 61社（※同一ネイティブアプリ利用企業はグループ1社として調査）
