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メディアドゥ、業績予想の下方修正と約17億円の特損を発表

2024.4.11

メディアドゥは、業績予想の修正と約10億円の特損を発表しました。

修正理由

電子書籍市場の年間成長率が期初想定より低下したことから、連結売上高については当初の発表予想を下回ったものの、全社での適切なコストコントロールと、戦略投資事業における赤字幅の縮小や黒字化に向けた事業進捗がみられたため、連結営業利益については期初予想を上回り、経常利益については概ね期初予想通りの着地となりました。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益については、以下に記載の特別損失を計上いたしました。

以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高 94,036 百万円、営業利益 2,066 百万円、経常利益 1,990 百万円、親会社株主に帰属する当期純利益△319 百万円となりました。

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特損計上について

無形固定資産の一部について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき将来の回収可能性を慎重に検討した結果、減損損失 1,015 百万円を特別損失として計上いたしました。

また、当社が保有する投資有価証券の一部について、取得価額に比べて実質価額が著しく下落したため、減損処理により投資有価証券評価損 716 百万円を特別損失として計上いたしました。

これらの主な要因としては、まず、当社は電子書籍市場において急成長する縦スクロールコミック事業に参入すべく、2022 年より作品の自社制作や海外コンテンツのローカライズを手掛けるとともに、作品制作ラインの確保等を目的として韓国の縦スクロールコミックスタジオへの出資を行っておりました。しかしながら、当初想定よりも事業進捗が遅延したことや出資先スタジオの業績不振に伴い、コンテンツ資産等の無形固定資産に関する減損損失 230 百万円及び投資有価証券評価損 235 百万円を計上することとなりました。

次に、当社グループにおける海外ビジネスの強化と、DX 推進を通じてグローバルに出版業界を支援するPublishing Service Platform の構築に向けた取組みの一環として 2022 年に買収した英 Supadü Limited については、買収以降顧客数の積み上げにより売上高及び営業利益は着実に伸長しているものの、買収当初に想定した事業計画に対して遅延が認められることを踏まえ、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、同社に係るのれんについて減損損失 438 百万円を計上いたしました。

加えて、当社は本との出合いや読書体験をメタバース上で実現するための研究開発や業務提携を目的として、VR/AR 領域でのイベント企画・制作・宣伝等を展開する株式会社 HIKKY への出資を 2022 年に行いましたが、その後当社が関連事業から撤退したことに加え、出資後の同社の業績と出資時点での事業計画との間に乖離が生じていることから、当社が保有する同社株式について投資有価証券評価損 451 百万円を計上するに至りました。


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