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フリークアウトHD、AIを用いたチャットシステムの運営とオペレーションシステムの構築を強みとするスミカを連結子会社化

フリークアウト スミカ
フリークアウト・ホールディングスは、スミカを子会社しました。スミカは不動産領域でSaaS+BPOのサービスを提供しており、いわゆるBPaaS(Business Process as a Service)事業となります。

従来のSaaS(Software as a Service)モデルでは、価格競争が激化し、単価の上昇が難しいという課題が存在しました。しかし、スミカはシステムとオペレーションを一体化することで、価格競争から脱却し、高単価かつ高スイッチングコストのサービスを提供することに成功しました。

具体的には、広告配信や顧客対応に必要なシステムをCRMのプロダクトとして内包しており、これを最高効率で運用するためのオペレーションを構築しています。この統合サービスにより、賃貸仲介店舗はシステムやオペレーションを気にすることなく、業務に集中することが可能です。

現在都心の賃貸仲介店舗を中心に急速に成長しており、賃貸仲介の店舗にとってなくてはならない存在になりつつあります。

スミカの強み

①ヒトとシステムのハイブリッド型チャットによる、卓越した顧客コミュニケーション

スミカのサービスは、徹底的に会話パターンを解析し、賃貸不動産を探すユーザーに対して返答すべき会話文の92%以上を自動生成しています。残りの8%については、人間が応対することで、自然で滑らかな会話を実現しています。このハイブリッド型チャットは、単に会話を返すだけでなく人が応対しているのと同じ自然な滑らかさを持たせ、AIが弱いと言われているクロージング = 最終的にユーザーを店舗に来店させることに重点を置いています。

このアプローチにより、スミカのチャットシステムは現状のボットでは実現できない高いクロージング力を発揮し、高確率で顧客を店舗まで誘導することができます。特に、流入経路に関わらず、ロストしたユーザー(賃貸契約ニーズはあるが契約に至らなかったユーザー)を再度掘り起こし、来店率を140%程度伸ばした実績が出ております。

この高い成果を実現するために、会話パターンを文節ベースで数億通りにわたりテストし、仮説検証を繰り返してデータを蓄積してきました。これにより、AIを使おうとも新興企業では実現不可能な水準の仮説検証数により、卓越した顧客対応力を持つサービスを提供しています。

②国内最大級の不動産流通プラットフォーマーとのデータ直結による、膨大な物件データ

スミカのサービスは、アットホーム株式会社が運営する国内最大級の不動産流通プラットフォーム(ATBB)とAPIでデータ連携をしております。

ゆえに、顧客である賃貸仲介の会社に対して、最適な物件を最少の工数で探し出して提案から店舗送客が可能となっています。また、他のBPO会社もしくはSaaS会社は、そもそも物件データを保持できていないため、物件データを利活用できる点は非常に競争優位であると言えます。

子会社化の背景

フリークアウトは、3rd party cookieの廃止が騒がれた2020年から「ターゲティング依存ビジネスからの脱却」という戦略方針を掲げていました。

その中で、特に致命的な影響を受けるであろうリターゲティングの予算のリプレイスが、プラットフォーマー経由のチャットボットにより行われるであろう未来予測をもともと持っており、マイノリティ出資を含めてこの領域には注目していました。

そして、安易に模倣できない参入障壁が高い業界、労働集約性が高くプロダクトによる効率化が効く業界、客単価が高い業界ということを考えた場合に、まずは不動産領域が極めて有望ということで、スミカへの段階的な出資を行い、スミカの成長に応じて段階的に出資比率を高めてきました。

そして、今このタイミングが最適との判断で、子会社とすることを判断いたしました。

今後について

今後の計画について、まずは不動産領域を最優先に成長させつつも、将来的には不動産以外でも生活に近い領域で、商材の販売ハードルが高く、高単価で参入障壁のある業界を狙って進出を検討していきます。


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