博報堂DYHD、トラベルSIMカードを提供するビリオン・コネクト・ジャパン社と提携しクロスボーダーマーケティングソリューションの共同開発を開始
博報堂DYホールディングの研究開発部門であるマーケティング・テクノロジー・センター(以下 MTC)は、アジア各国においてグローバルトラベルSIMカードを提供するビリオン・コネクト・ジャパン社と、訪日アジア生活者の旅ナカ位置情報ビッグデータを活用したクロスボーダーマーケティングソリューションの共同開発を目的とした戦略的パートナーシップを締結しました。
訪日アジア生活者の旅ナカ位置情報を基にした分析とソリューション開発
ビリオン・コネクト・ジャパン社は、アジアを中心とした150を超える国と地域でグローバルトラベルSIMカードをはじめとした各種サービスを展開しており、2023年における同社のトラベルSIMカード利用者は年間1,200万人を超えています。また2024年5月時点では毎月80万人以上が利用しており、そのうち約35万人が訪日旅行者となっています。
このたびの協業においては、同社が持つ利用者の同意を得て取得し匿名化された旅ナカ位置情報ビッグデータを基に、訪日アジア生活者が頻繁に訪れる場所や時間帯、移動経路などを国籍別に、都道府県単位から50mメッシュ(50m四方)の粒度 まで目的に応じた鮮度の高い分析が可能となります。
そして、博報堂DYグループが得意とする生活者調査を掛け算することにより、従来のインバウンド調査では難しかった、訪日目的・期待別の行動動線の分析による訪日アジア生活者に関連する「新たな気付き」や「実態を明らかにするための質的視点からの現状把握」ができ、多様化する訪日アジア生活者のニーズを捉えることが可能となります。また、これらの分析を基にした、クロスボーダーマーケティングソリューションの開発を目指します。
<本協業における共同開発の概要>
1. 訪日アジア生活者の旅ナカ行動データ分析の実施
2. 訪日アジア生活者を対象とした旅ナカ生活者リサーチソリューションの開発
3. 訪日アジア生活者の把握・理解を支援する「意識データ×行動データ」の分析ダッシュボードの開発
4. 独自の生活者分類モデルを活用した体験設計と体験データの生成・蓄積
5. 訪日アジア生活者の日本体験データを応用した現地マーケティング支援ソリューションの開発