電通、データクリーンルーム活用ソリューションをグローバルでも提供開始
電通は、データクリーンルーム活用のためのノウハウやシステム、ソリューションを、電通グループの海外拠点にも提供開始しました。これにより、Cookieフリーの安全かつ高度なマーケティングをグローバルで支援していきます。
日本国内で蓄積したノウハウをベースに、電通グループの海外拠点と連携して、各国・地域固有のデータ&テクノロジー環境、プライバシー法令、システムセキュリティの在り方、ビジネス商習慣などを、実践に即した形で体系的に整理したことで、データクリーンルーム活用ソリューションのグローバル展開が可能になりました。具体的なサービス内容は以下の通りで、2026年までに順次実施していきます。
<具体的サービス内容>
① 「TOBIRAS global」の開発
データクリーンルーム活用のためのシステム基盤「TOBIRAS(トビラス)」のグローバル版を開発していきます。第1弾として、Metaからサポートを受けて開発したβ版を、EMEA、APAC、US地域にてローンチし、1st Partyデータのセキュアな転送、集計の簡易化(広告効果を自動的に評価するダッシュボードの提供)、広告効果の高いユーザー群の分析・抽出などの基本的機能を実装します。日本国内での実践で蓄積したノウハウを結集し、専門コンサルタントによる複雑な対応を要していたデータ連携・分析業務が、非エンジニアでも実施可能となる簡易ダッシュボードを独自に構築します。
将来的には、電通グループの一社であり、米国で最大級のデータマーケティング会社であるMerkle社のデータ基盤「Merkury」と「TOBIRAS global」を連携させることで、より多角的なデータ分析がワンストップで実行できる体制を構築します。
② 各エリアに最適な個別のデータクリーンルームの活用コンサルやソリューションの提供
「TOBIRAS global」で型化された分析ソリューションを展開するだけでなく、個別の要望に柔軟に応えるために、Google、Amazon、Xなど※3の個別のカスタムソリューションも提供していきます。特に、Xのデータクリーンルームを利用できるエージェンシーは世界でも限られている中で、電通の強みは、Xとともに独自のデータクリーンルームを構築している点にあります※4。こうした強みも生かしつつ、各エリアの特性や各企業の課題に応じて、最適なデータクリーンルームとその活用ノウハウを提案していきます。
③ 「TOBIRAS」機能/ノウハウの顧客企業への提供
各エリアにおけるデータ&テクノロジー環境やビジネス商習慣の違いを加味し、顧客企業が自社のシステム環境下でデータクリーンルームを保有・活用することなども視野に、”TOBIRAS OEM(Original Equipment Manufacturing)”として「TOBIRAS」で培った技術やノウハウの提供を準備していきます。