博報堂、アイリッジに約8,500万円出資 合弁会社も設立
博報堂は、アイリッジと資本提携を発表しました。アイリッジは、1株598円で142,100 株を博報堂に割り当てます。これによりアイリッジは、博報堂から84,975,800 円を調達しました。また、博報堂とアイリッジで、アプリ開発を中心としたデマンドチェーン・顧客接点の変革業務をおこなう合弁会社の設立を決定しました。
資本業務提携契約の概要
博報堂および博報堂DYホールディングスはマーケティングビジネスの構造改革に向けてコマースビジネス領域への対応力の強化を標榜しています。購入体験を全方位でデザインする事業変革パートナーへと進化するために、多くの事業シナジーが見込まれる企業との戦略的パートナーシップを模索してきました。
アイリッジはアプリビジネス事業を中核事業とし、小売・鉄道・金融業界の大企業を中心とした企業の消費者向けアプリの企画・開発・運用支援実績およびOMO※ソリューション提供実績を有しています。グループの強みである開発力とビジネス創出力を活かした顧客企業のTech & Innovation Partnerへの成長を目指す中で、アプリ関連領域以外のデジタル領域や生成AIを活用した新たなDXサービスの提供にも事業を拡大しており、各領域においてパートナーとの積極的な関係強化を行っています。
両社の成長の方向性および戦略が合致し一定のシナジーが見込めることから、本業務提携契約の決定にいたりました。
※OMO(Online Merges with Offline):オンラインとオフラインの区別をせずあらゆるユーザー体験をデータ化し、そのデータを活用して最適なユーザー体験等を提供する取り組みのこと
新会社について
新会社では、博報堂が持つ生活者接点全体をデザインするクリエイティビティと、アイリッジが持つ大型のアプリ開発を遂行するプロジェクトマネジメント力と開発力を掛け算し、アプリなどの多様なオウンド接点開発を行います。そこから様々な生活者データが生み出され、その生活者データ基盤が幅広い顧客接点(店舗販売・広告販促・CRM・アフターサービス)の価値をさらに高め、デマンドチェーン変革を加速します。
博報堂はこれまで企業のアプリを中心としたオウンド開発領域における構想(アセスメント・サービスデザイン)、開発(PoC・PMO推進)、グロース(成長)をサポートするプログラムを提供してまいりました。これにアイリッジ社のシステム実装力が加わることによって、顧客接点の変革を一気通貫で行う大規模開発の支援を進めてまいります。
【設立時期】
2025年2月設立予定
※その他詳細は決定次第発表予定。
【主な事業内容】
・オウンドアプリ開発を中心とした顧客接点開発業務として以下の機能を実装します。
・ビジネスデザイン機能
・マーケティング機能
・プロジェクトマネジメント機能
・プラニング&コンサルティング機能
・エクスペリエンスクリエイティブ機能