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NTTドコモ、電通グループのCARTA HOLDINGSを買収へ 買付価格は1株2,100円

docomo carta
NTTドコモは、電通グループ傘下のCARTA HOLDINGSに対して、第三者による公開買付け(TOB)を行うことを発表しました。買付価格は1株あたり2,100円となっており、TOBの開始は2025年8月下旬を予定しています。

今回のTOBは、2025年2月の意向表明書の提出から始まり、買収価格を巡って複数回の交渉が行われました。当初の提案価格1,800円から、1,870円、1,930円、1,980円と段階的に引き上げられ、最終的に2,100円で合意に至りました。

1株2,100円という価格は、2025年5月28日時点の終値(1,555円)に対して35.05%、過去1ヶ月の平均株価(1,534円)に対して36.90%、過去3ヶ月平均(1,487円)に対して41.22%、過去6ヶ月平均(1,457円)に対して44.13%のプレミアムが上乗せされています。

今回のTOBにおける買収総額(予定)は約250億円(24,932百万円)となります。内訳としては、株式の買付予定数11,858,855株に対し2,100円を乗じた金額が約249億円(24,904百万円)、さらに新株予約権700個分(1個あたり40,800円、合計28百万円)が含まれております。なお、実際の買付総額は応募数などによって変動する可能性があります。

TOBの実施後は、買付者と電通グループが指名する取締役体制となり、代表取締役は買付者が指名する予定です。今後は完全子会社化を目指し、株式併合などを通じた二段階買収も視野に入れています。

今回の買収に際しては、対象企業の独立した特別委員会や第三者機関による株式価値算定、大和証券や島田法律事務所による助言など、公正性確保のための措置が講じられています。

TOBの開始は8月下旬を予定しており、最短で20営業日間の公開買付期間が設けられる見込みです。今後、株主や新株予約権者に対して、応募の判断材料となる情報が十分に提供される予定です。


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