IABとJIAA、IAB Japan (JIAA) の発足を発表
一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(所在地:東京都中央区、理事長:髙田佳夫、以下「JIAA」)は、Interactive Advertising Bureau(インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー、本拠地:米国ニューヨーク州ニューヨーク市、以下「IAB」)とJIAAが正式に提携したことを2017年1月31日(米国時間)付で発表しました。JIAAは、IABのライセンスを取得した43カ国目の組織となり、グローバルネットワークにおいてはIAB Japan (JIAA) と称することになります。今後JIAAは改めてIABと密に連携しつつ、共通の目標の達成、グローバルな基準およびガイドラインの利用促進、より良い広告の開発、消費者体験の向上、そして日本市場における産業の発展と信頼の確保に努めて参ります。
JIAAは1999年に設立され、今日までに加盟する会員企業は発足時の74社から3倍以上の229社に増えています。JIAAの加盟企業にはIABに参加する企業も数多く含まれます。IABとJIAAの連携は2014年に始まりました。以来、IABは政策・プライバシー、測定・ビューアブルインプレッション、不正広告といった課題について、オンラインでの会議や日本の幹部のニューヨークIAB本部への訪問を受け入れるなどしてきました。また、JIAAはIABが昨年9月に発表した「Mobile Commerce: A Global Perspective(モバイルコマース利用動向グローバル調査)」や2015年に実施した「Mobile Video Usage: A Global Perspective(モバイル動画コンテンツ利用動向グローバル調査)」にも協力しました。
IABで公共政策部門を担当するエグゼクティブ・バイス・プレジデントのDave Grimaldi(デイブ・グリマルディ)は「日本は世界で最も重要な市場の一つです。日本のインターネットユーザー人口は1億人強で、2016年のデジタル広告費は推定で110億ドルに達します。JIAAはIABにとって既に大きなパートナーですが、IABグローバルネットワークの一員となった今、IAB Japan (JIAA) としての取り組みは、日本と世界のデジタル広告を大きく成長させる好機となるものと確信しています」と述べました。
JIAAの理事長の髙田佳夫は「デジタル広告がその頂点に達するためには、業界が一丸となり、さまざまな課題に対して地域的な視点と同時にグローバルな視野で取り組むことが非常に重要です。私たちは20年近い活動を通して、まさにそれを実現すべく努めてきました。国内で大きな進歩を遂げる一方、IABと連携しつつ、他の市場の成果を取り入れ、日本で得た知見を提供してきました。JIAAにとってIABのグローバルネットワークへの参加は、真にグローバルなデジタル広告市場を作り上げるうえで、次の必然的な一歩と言えるでしょう」と語りました。
IABは、アフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米にあります。IAB Japan (JIAA) を含め、世界43カ国と1地域(IABヨーロッパ)にIABが置かれています。各々の団体は、ガバナンスや財務の透明性を確保しつつ、デジタル業界の発展のため、国内市場のニーズに合った定款のもとでそれぞれ独立した組織として運営されています。
IAB Japan (JIAA) の発足はIABが年に一度、フロリダ州ハリウッドのディプロマットビーチリゾートで開催するリーダーシップミーティングにおいて発表されました。
※このリリースは、フロリダ州ハリウッドと東京で同時に発表されました。
JIAAについて
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(Japan Interactive Advertising Association、JIAA)はインターネットが信頼される広告メディアとして健全に発展していくためにビジネス環境を整備することを目的として、平成11(1999)年5月にインターネット広告推進協議会として発足しました。平成22(2010)年4月より一般社団法人に移行し、平成27(2015)年6月に一般社団法人日本インタラクティブ広告協会と改称しました。現在、インターネット広告およびモバイル広告のビジネスにかかわる企業(媒体社、メディアレップ、広告会社、調査会社、システム・サービス会社、制作会社など)220社以上が集まり、インターネット広告市場の健全な発展と社会的信頼の向上のために、ガイドライン策定、調査研究、普及啓発など、多方面にわたる活動を行っています。
IABについて
インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー(Interactive Advertising Bureau、IAB)はデジタル経済におけるメディアおよびマーケティング業界の発展を支援する団体です。デジタル広告やマーケティングキャンペーンの販売、配信、最適化を担う650社以上の主要な媒体社とテクノロジー企業で構成されます。また、それらの企業で米国のオンライン広告販売の86%を占めています。IABは加盟企業とともに、技術上の基準やベストプラクティスの開発に取り組み、インタラクティブ広告に関する重要な調査を実施しながら、広告主や広告会社、さらには広く経済界に向けてデジタルマーケティングの重要性について啓発活動を行っています。業界全体のナレッジやスキル、知見の向上、人材の多様化を含め、人材の開発・教育にも注力しています。また、ワシントンDCに公共政策部門を設置することにより、議員や政策立案者に向けて、インタラクティブ広告産業の価値について提言を行っています。現在、43カ国、と1地域がIABに参加しています。IABは1996年に設立され、ニューヨークに本部、サンフランシスコに西海岸支部を置いています。