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電通、ビジネスにおけるアートの活用を支援するコンサルティング事業 「アート・イン・ビジネス」を開始

2019.12.17

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)は、ビジネスにおけるアートの活用を支援するコンサルティング事業「アート・イン・ビジネス」(以下、本事業)を開始します。社内外横断による専門的なプロジェクトチーム「美術回路」を立ち上げ、これまで多様なアートのプログラムを創出してきたNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]※、東京理科大学経営学部大西研究室など、アート・イン・ビジネスにおいて実績および知見のあるさまざまな事業者や研究者と連携しながら、経験に基づいた効果的な実践法の構築を支援してまいります。


 近年ビジネス界では、アートへの注目がますます高まっており、より具体的にアートをビジネスに取り入れていこうとする実践段階を迎えています。そうした背景の中、美術回路は、「アートがビジネスにどのような効果を及ぼすか」について事例研究や定量調査を実施し、その仕組みを体系的に整理しました。

これらの研究成果に基づき開発されたのが、アートをビジネスシーンに取り入れていくための実践プログラム「アート・イン・ビジネス プログラム」です。漠然と問題意識を持ったビジネスパーソンが、現代的なテーマで問題提起をする同世代のアートに触れることで、新しい物事の捉え方や想像力・発想力を刺激し、中長期的な視点で戦略的に「ブランディング」「イノベーション」「組織活性化」「ヴィジョン構想」といった多元的なアート効果を生み出していくプログラムになっています。

アート・イン・ビジネス プログラム

 「アート・イン・ビジネス プログラム」は、「内在化プロセス」と「実践プロセス」に分かれています。まず、「内在化プロセス」においては、ビジネスパーソンの問題意識を起点に、アート体験からの気づきを通じて、アーティストの創作の原動力である4つのアートパワー(問題提起力、想像力、実践力、共創力)を各個人に内在化し、取り組むべきテーマを設定します。「実践プロセス」においては、経営資源に即したアートの多様な実践プラン(with: アートと共にある活動、by: アートによって新しい仕掛けを作る活動、for: アートのために応援する活動)を組み合わせていきます。そして、継続的活動の結果として、組織におけるアート内在化調査などを実施することで効果測定を行います。

 また、「アート・イン・ビジネス」の概念や実践法を広く伝えるために、本日2019年12月17日、書籍『アート・イン・ビジネス –ビジネスに効くアートの力–』(有斐閣)を出版しました。「アート・イン・ビジネス」の歴史から、最新事例紹介、効果検証、現代アートの基礎理論、実践法に至るまで、「アート・イン・ビジネス」のエッセンスが凝縮された書籍です。

 今後はセミナー、ワークショップ、シンポジウムの実施およびSNSを活用した各種情報発信などを通じて、アートの活用に関心を持つ企業担当者や事業者とのつながりを育成し、同じ目的意識を持った方々と共に「アート・イン・ビジネス」の実践活動を、草の根的に広げていきたいと考えています。

「美術回路」ウェブサイト:https://www.bijutsukairo.com

※ NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

誰もが現代アートにアクセスするための「場」をつくるため、2001年に設立した NPO法人。アーティストやキュレーター、美術館やギャラリーのほか、企業、財団、行政と連携しながら、現代アートの複雑さや多様さ、驚きや楽しみを伝え、アートを考える場をさまざまなプログラムを通じて創り出している。

https://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/1217-009982.html


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