Criteo、オーストラリア拠点の広告配信プラットフォームBrandcrushを買収
Criteoは、オフラインのメディアチャネルを含むオムニチャネルでのリテールメディアのバイイングおよびセリングが可能なプラットフォームを提供し、オーストラリアに拠点を置くBrandcrushの買収を発表しました。本買収によりCriteoは、小売業者に対し、自社のEコマースと実店舗にて、全体のメディアインベントリを管理するための総合的なオムニチャネル・マネタイゼーション・ソリューションをグローバルに提供します。同時に、ブランドや代理店に対し、主要な小売業者のメディアに一気通貫でシームレスにアクセスし、オムニチャネルでメディアを購入することを可能にします。さらに、Brandcrushの買収によって急成長するアジア太平洋地域のリテールメディア市場における顧客基盤および提供できる機能を拡大させ、リテールメディアにおけるCriteo のグローバルなリーダーシップを強化します。
リテールメディアは、小売業者にとって数十億ドルもの収益機会となっていますが、その多くがパッケージやアベィラビリティ、およびメディアインベントリの購入を電子メールやスプレッドシートなどの古いプロセスに依存している、もしくは、従来の顧客関係管理(CRM)システムをリテールメディアの特有のニーズに無理に適応させることを余儀なくされています。オムニチャネルのリテールメディア・プラットフォームであるBrandcrushを導入することで、小売業者は、すべてのチャネルにわたるリテールメディアの注文、インベントリおよびサプライヤー管理のための専用ソリューションの活用が可能となりました。さらに、リテールメディアの配信先広告枠を広告主がセルフサービスで検索して予約できるようにすることで、小売業者は諸経費や間接費を増やさず収益を向上させることができます。
Criteoのグローバルエンタープライズ担当ゼネラルマネージャーであるシェリー・スミス(Sherry Smith)は次のように述べています。
「マーケティング担当者がリテールメディアへの投資を続けるなか、オフラインが新たな領域として台頭してきており、ブランドや代理店はキャンペーンを効果的かつ総合的に企画、実行、測定することが求められています。Brandcrushは、オフラインとオンラインの広告管理を強化するという現在の市場ニーズに応え、Criteoのソリューションと連動することにより、オムニチャネル・リテールメディア戦略を実現し、小売業者がリテールメディアのエコシステムを自社で構築することを可能にします」
Brandcrushのプラットフォームは、デジタルスクリーンやPOSディスプレイ、サンプリングなどの店舗内アクティベーションから、同梱サンプリングやインサートなどの店舗外アクティベーション、およびデジタルサーキュラーやeメール、SNSにわたる、360°のメディアアセット管理を提供します。スポンサード広告やオンサイトディスプレイ、オフサイト広告など、Criteoが提供するトップクラスのリテールメディア・ソリューションと組み合わせることで、広告主は、リテールメディア全体にわたってオムニチャネルでキャンペーンを展開できるようになります。
Brandcrushの共同開発者兼CEOであるテレサ・アプリレ(Teresa Aprile)は次のように述べています。「小売業者に最も効果的なマネタイゼーション・プラットフォームを構築するために、当社プラットフォームとCriteo最高クラスのリテールメディアテクノロジーを集結させます。Criteoは業界では他に類を見ない175社以上の小売業者と約1800社の広告主を擁しており、広告エコシステム全体にわたるオムニチャネルの力を活用するために、その独自のスケールを活かしていきます」
Brandcrushのプラットフォームは世界中で利用可能で、真にシームレスで優れたエクスペリエンスを小売業者とその広告主に提供するために現在Criteoのリテールメディアとの統合を進めています。Brandcrushは、小売業者のエコシステムにおけるファイナンス、デジタル、オーディオおよびコマースプラットフォームパートナーとの統合も引き続きサポートします。