ツイート

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑PAGE TOP

電通グループ、マーケティング領域の脱炭素化イニシアティブを立ち上げ

電通グループ dentsu

電通グループは、日本におけるマーケティングコミュニケーションに伴い排出される温室効果ガス(GHG)の削減を図ることを目的に、関連サプライチェーン内のGHG排出量可視化の推進とGHG削減に向けて、マーケティング領域の脱炭素化イニシアティブ「Decarbonization Initiative for Marketing」を立ち上げました。

その第一弾として、英国にて広告/コンテンツ制作におけるGHG排出量の可視化をけん引する一般社団法人AdGreenと、今後のグローバルでの標準ツールの開発に向けた連携に関する覚書を締結しました。

 カーボンニュートラルの実現に向けて、経済活動に伴うサプライチェーンでのGHG排出量(Scope3)の算定について、各国政府・団体や各企業が取り組みを始めています。英国では、広告業界3団体の主導による「アド・ネットゼロ」(広告業界の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること)の取り組みが2020 年 11 月よりスタートしています。また、欧米の放送業界や広告業界では、既にGHG排出量を算出するカリキュレーターの運用が定着しており、世界最大規模の広告賞「カンヌライオンズ」では、2023年から応募企業に対して、任意のCO2排出量測定が求められるようになりました。一方で、日本では、欧米と広告制作やマーケティングプロセスの在り方や排出係数、習慣、言語が異なるため、独自のカスタマイズが求められています。

 電通グループでは、こうしたグローバルの動きを見据え、様々なソリューション開発を行っており、dentsu EMEAを中心に、それらを統合的に組み合わせ、マーケティングコミュニケーションにおけるプロセスベースでのGHG排出量の可視化に取り組んでいます。dentsu Japanでは、メタバースプロダクションとともに、既にGHG排出量可視化ツールの一部を提供開始※3しています。また、顧客企業のGHG削減に向けた取り組みも支援し、グリーンウォッシュ等のリスクに対するコンサルティングも提供していきます。そして、この度、こうした取り組みを国内全体で加速させるために、マーケティング領域の脱炭素化イニシアティブ「Decarbonization Initiative for Marketing」を開始させました。

 本イニシアティブでは、AdGreenと連携することで、日本国内のマーケティングコミュニケーションの様々なサービスライン(広告・コンテンツ制作、メディア・デリバリー、デジタル、イベント等)において、中長期的には、より精緻かつグローバルで評価される日本の業界標準GHG排出量可視化ツールの開発を推進します。さらに、日本における広告を始めとするマーケティングコミュニケーションに携わるステークホルダーとともに、定期的に検討会を実施し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた業界全体のあるべき姿を議論することを目指しています。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加