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モバイルファクトリー、NFTマーケット含むブロックチェーン事業から撤退 特損約11億円を計上し最終赤字予想に

モバイルファクトリー

モバイルファクトリー は、12月15日、2023年12月31日をもってブロックチェーン事業から撤退することを発表しました。。また、これに伴い、2023年1月27日に公開し、進行中の中期経営計画(2021~2025)を取り下げることも発表しています。同社はブロックチェーン事業として、NFT販売・生成マーケット「ユニマ」やブロックチェーン関連サービス「駅メモ! Our Rails」の中でもNFT機能などを提供していました。

IEOの中止

同社は、IEO(暗号資産を用いた資金調達方法)に向けて、暗号資産交換業を営むGMOコインと検討を進めていました。しかし、子会社Suishowが運営する「NauNau」における個人情報漏洩の可能性が生じ、調査範囲において個人情報漏洩の事実は確認されなかったものの、再発防止策の検討および「NauNau」のサービス再開時期は現在も未定であることから、IEOについて当初予定していた計画から延期となることが明らかとなりました。

IEOを目指す上で、「NauNau」を含めた同社グループのサービス利用者数や経済圏を広げていくことが重要である中、このような事案が発生したことにより、当初計画していた利用者数の増加や経済圏の拡大は難しいと判断し、本事業を不採算事業と位置付け、GMOコインに対してIEO取り下げの申し出を行い、本事業から撤退するとともに成長事業への人員再配置を行うことを決定したとのことです。

中期経営計画の取り下げ

同社は、2023年1月27日に2025年12月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画(更新)を公表し、その達成に向けて取り組んでいました。しかし、本事業の撤退に伴って、中期目標であるEBITDA30億円の最終年度までの計画達成が困難となったことから、現中期経営計画を取り下げました。

特別損失の計上

上記のような結果から、Suishow 株式会社の株式について評価を行い、実質価額が著しく下落していることから、2023 年 12 月期の個別決算において減損処理を実施し、関係会社株式評価損として最大で 993 百万円を特別損失に計上する見込みとなりました。また、同社に対する貸付金について回収可能性を検討した結果、貸倒引当金を積むこととし、100 百万円を特別損失に計上する見込みです。

最終赤字予想

ユニマ
2023 年1月 27 日付「2022 年 12 月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」において公表した 2023 年 12 月期の通期連結業績予想に対して、上記の特損により、前回予想を大きく下回り当期純損失となる予想となりました。

なお、売上高に関しましては、主力のモバイルゲーム事業の位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」が牽引し、過去最高を更新するとともに上回る見込みです。営業利益及び経常利益に関しましては、Suishow 株式会社の取得にともなうのれん償却費等が発生した一方で、モバイルゲーム事業及びブロックチェーン事業の広告宣伝費減少等により上回る見込みです。また、配当金につきましては、前回予想のとおり1株当たり期末配当8円を予定。


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